by mccoy12345
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【技術点11/11 体力点12/15 運点10/10】
さて、本と文字だらけの部屋を出て・・・ 俺はさっきのところに戻り、何かの声が聞こえてきた部屋を、覚悟を決めて開けることにする。扉には鍵がかかっている。体当たりしてぶち壊すしかないぞ! ガツン!思いっきりぶつかる。だが開かない(体力点-1)。ちくしょう!もう1回試してみる。ガツーン!今度は開いた!扉が吹き飛んだ!! 俺は身構えてのっそりと踏み込む。部屋の中には4つの壁それぞれに扉があり、片隅の床にはうず高く骨が積み上げられている。そして食べかけの人間の死体と、食事を邪魔されて怒っている巨大な怪物がいる! この怪物は全身が毛に覆われて凶暴な目をしている。狂獣というモンスターだ。鋭い歯をむき出しにして襲いかかってきた! 【狂獣 技術点7 体力点8】 1R (狂獣/15)(“君”/2ゾロ) 狂獣/即死 ←KiLL!! だが俺の怒りは、こいつよりも強かったのだ!! 一瞬にして俺の拳は奴のどてっ腹を突き破り、狂獣は為す術なくピクピクもがき苦しみ・・・そして動かなくなった。あっという間に死んだ。 それなりに腹が減ったので、俺はここで休むことにした。肉を食うことにしようじゃないか。俺の目の前には、俺が殺した狂獣と、その狂獣が食っていた人間の肉の2つが転がっている。どちらにするか・・・狂獣の肉はなんとなく臭そうだ。そして人間の肉の方が脂がのっていそうだ・・・。 ・・・ ・・・ ・・・ うむ、うまい。 死んでからかなり経っているが、その分熟成されて味がまろやかだ(体力点+4)。 そしてこの人間もまた、小さな金属の円盤--どうやらこれは「金貨」というものらしい--を2枚持っていた。持って行くことにする。それから緑の薬と青い薬もあったが、これは薄気味悪いからどちらとも飲まないことにした。 腹ごしらえは十分だ!俺は大きくげっぷをしてから先に進む。 俺は東の扉を開ける。通路は薄汚れていて、すぐに木の扉に遮られた。扉に耳を当ててみると、2、3人(それとも匹?)で話し合っている声が聞こえる。 扉に鍵はかかっていない。ここまでの戦いで利口になった俺は、部屋に忍び込んで中にいる奴を驚かせて有利に戦うことを考えた。 だからそうする。そうっと扉を開け、そろりと足音をさせないで中に入って・・・ なんだ?誰もいないぞ?? 部屋は丸い形だ。扉が西と南と北の壁に1つずつ、そして扉と扉の間にそれぞれくぼみがあって、つまり合計6つのくぼみがある。このくぼみは十分俺が入る大きさだが、どれくらい奥に続いているかは暗くてわからない。 そしてさっきの話し声は、俺が部屋に入ると同時に消え去っていた。生き物の気配がない。臭いもしない。少なくともこの部屋の中には。 俺は慎重に部屋の中央まで進んでいく。中はしんと静まり返っていて、俺は薄気味悪さで苛立ってきた。さっきの奴らはどこにいる?いい加減、姿を現せ!! そのとき、いきなり1つのくぼみから、さっきの声が聞こえてきた! くぼみからの声「ケケゾ。ケネフモネ、ケテン、サラソアトヨ、ケタヨナ、エアヅ。ポル、ケテドン、ロオヨトアネオト? ヅノ、てれーりゲン、アアオト。」(※1) いや、お前の言葉はわかる。俺は声がしたくぼみへ近づいていく・・・ くぼみからの声「ふあ、おみえを、かもを、やー、ぽをぞーしそをで、てれーらちさや? えーねー、ぽとごー、よをぐーざ・・・」(※2) 俺はトロールじゃないんだ。その胸糞悪い言語でしゃべりかけるのをやめろ! くぼみからの声「・・・これならどうだ?おっ、わかるようだな。さて、君のお役に立ちたいのだが、何がお望みかな?美味い食事にありつける場所に案内しようか?太ったホビットが2匹いるところを知っているんだ」 体力点は原点。腹いっぱいだ。俺は首をゆっくり横に振る。 くぼみからの声「それとも君の秘密を握っている人物について話してやろうか?ザラダン・マーのことだよ。さあ、こっちにおいで」 俺の秘密だと?ザラダン・マー?? 陽気な声は確かにそう告げたのだ。俺がどうして暗闇の迷宮で彷徨っているのか、教えてくれると言う。 それはとても知りたい!ここはいったいどこなんだ!なぜ俺はこんなところにいるのだ!そして俺は・・・いったい、何なのだ!! 俺はふらふらと声がするくぼみに入り込む。東の壁の真ん中のくぼみだ。 くぼみからの声「さあもっと近くへ。こっそり君にだけ教えてやろう。ちがう、そのくぼみじゃない。ここだよ、怖がらなくていいから・・・」 くぼみは短いトンネルで、すぐに行き止まりだった。 天井はかすかに光る物質で覆われている。 くぼみからの声「さて、全知全能の人物と、美味いホビットについて話してあげよう。少しばかり長くなるが我慢してくれよ。なにせ他人と話をするのはずいぶん久しぶりだし、外の話も聞きたいからな」 声の主は奥の壁にもたれて腰を下ろしていた。 頭からすっぽりフードを被っているので、顔を見ることはできない・・・ くぼみからの声「さあ、もっと近くにおいでよ。最近耳が遠いものでね。飲み物はどうだい?」 俺はもっとその人影に近づこうとして・・・いや、待て! 違う!この人影は、生きていない!! そう、俺に話しかけていると思っていたこいつは、ただの死体の骸骨だ。そして声は天井から聞こえてくることに気づいた。 天井のかすかに光る物質は、実は、クモの巣のような身体を持った獰猛な肉食生物なのだった。こいつらがいろんな言葉で誘い出し、俺をおびき寄せよせていたのだ。そしてこの怪物は、上からふわりと覆いかぶさってまとわりつき、麻痺の毒で動けなくさせてからゆっくり獲物を食べるのだ。 そうか、こいつが、ペチャクチャ獣!! 老いぼれハニカスからの警告を寸前に思い出した俺は、ペチャクチャ獣を刺激させないよう、ゆっくりとくぼみから遠ざかっていく。 くぼみからは様々な言葉の悪態が聞こえてくるが、そんなことは気にしない。どうせこいつがザラダン・マーについて知ってることなんて、嘘っぱちに決まっているんだ。 自分のことを知りたければ、自分で知るさ。 俺はペチャクチャ獣の潜むくぼみを離れ、別のくぼみに入ってみる。 こっちの中は暗くてよく見えない。しかしかすかながら、盛り土で巧妙に隠された向こうに、わずかな“きらめき”が見える。 水が滴っているのか?慎重に中へ入っていくと、天井が崩れて土砂がザラザラと降ってきた。生き埋めになるのか!?・・・いや大丈夫だ。そんなに大したものじゃない。 俺は気にせずくぼみの奥まで進み、その“きらめき”の正体を確かめることができた。 天井の小さな穴からフワフワ舞い降りてくる、きらきら光る・・・これは・・・粉・・・? 粉の真下に立って天井を見つめてみたが、何もわからない。粉を全身に浴びてしまったが、特に身体への変化もないようだ。 『粉には魔法がかかっているが、どうもこれは白魔術の性格を持っているものらしい。すぐに効果が出るものではないようで、君がそこで自分の見つけたものにしばし頭をひねるのも無理からぬことだろう。しかし、エルフの粉の滝を何者かが目隠ししようとしていたのは明らかだ・・・』 ここまででお馴染みの言葉だが・・・ 何だかよくわからん。俺は鼻の穴に詰まった粉をくしゃみで吹き飛ばし、くぼみを出て、部屋に戻る。 そしてこの部屋も離れることにする。さっきの老いぼれハニカスの話では、ペチャクチャ獣のいるところのすぐ北に行けば、ダラマスとかいう奴の部屋にたどり着くって話だ。よし、敵か味方かわからないが、そいつに会ってみよう。 俺は北の扉を開け、狭い通路を先に進むのだった。 【技術点11/11 体力点15/15 運点10/10】 SAVE:300
by mccoy12345
| 2008-12-20 23:15
| モンスター誕生
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