by mccoy12345
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【技術点11/11 体力点15/18 運点10/12】
【機動兵Ⅸ・人間型 装甲点12/12】 僕がやってきた「嵐市」。海岸部の調査で確信している。ここには目覚めているタロス人が、少なくともロボットを操縦できる人物が、絶対にいる! というわけで市内に入って気象庁の建物までやってきた。侵攻前は惑星タロス全体の天候を予知して、気象災害が予想されるときは警報を流していたところだ。それはつまり惑星全域を見渡せるスキャンシステムを備えた施設であり、重要区画なのだ。 気象庁舎には2本の赤い旗が翻っていた。それは「暴風雨警報」を示すサインだ。職員が睡眠ウィルスにやられる前日に立てたのだろう。ということは、もうすぐ大嵐が来るのだろうか。心なしか風も湿っぽく、そして強くなってきた。 ビルの外に1台の歩行ロボットが停まっている。これは旅行用に作られた汎用移動タイプのもので、4本の高い脚で楽々と地形を進んでいけるロボットだ。 【歩行ロボット】 装甲点:6 速度:高速 戦闘修正:-1 特殊能力:なし。 もちろん僕が今乗っている機動兵Ⅸに比べたら見劣りするスペックなので、この歩行ロボットに乗り換える選択肢はありえない。だがそれより、僕が今いちばん気になっているのは、サーモスキャンをしたらこいつのエンジン駆動部分が余熱を持っていたということだ! リュート「間違いない、誰かがこのビルの中に潜入している」 コンピュータ「同意します。マスター。その確率は89.3%です。どうかご武運を」 僕は機動兵Ⅸを降りて、ゆっくりと、注意深く、気象庁ビルの中に入っていく・・・ 庁舎の中はがらんとしていて、動く人影は見つからない。 海岸部にあったカウボーイ・ロボット、そして庁舎に留めてあった歩行ロボットを動かしていたのは、たぶんタロス人だと思う。だけど確証が持てないから、こちらから呼びかけるような目立つ行動は控えておくべきだ。 だから静かに油断せず、いつでもレーザー剣を抜ける体勢で、ゆっくりとビルの中を歩いていく・・・ そして中心区画まで達したとき、なんだこれは? そこにはブーンと唸りを上げている大型コンピュータがあった。職員が眠ってもまだ作動を続けていた?いや、誰かが再起動させたのだ! 同じ部屋の床には、外で見た警報旗の説明を打ち出したプリント用紙がある。 それを拾おうと屈んだ僕は・・・ ごすっ いきなり後頭部に衝撃を食らい、呆気なく・・・ < DEAD END > ・・・ ・・・ ・・・じゃないっっっ!!!! 何者かによる正確な意識遮断の一撃を受けた僕は、気絶から立ち直った! がばっと起き上がり、痛む後頭部をさする。どこだっけここは?ああそうだ、気象庁ビルの中だよ。いきなり上方から奇襲を受けたんだ。くそ、誰だいったい? きょろきょろあたりを見回す僕。するとすぐ近くに、壁にもたれかかっている、黒いレザースーツを着た、すらりとした体格の若い女性がいた。彼女は含み笑いをしながら、目が覚めた僕に近づいてくる。あ、ああ・・・ ケイト「まさかこんな所で再会するとは」 リュート「姉さん!」 そう、ここ「嵐市」にいたのはケイト姉さんだったのだ。(←ゲスト出演) かつては対アルカディア解放戦争で重要な役割を果たした、サムライ・ソードの使い手。だけどなぜか今は、素性を隠して僕と一緒に惑星タロスで開拓農民として働いていた。 彼女はカロシアン軍の侵攻直前に、旧友に招かれて惑星タロスを離れていた。おかげで睡眠ウィルスには罹らなかったけど、侵略を察知して急いでこの星に帰ってきたときは、もう後の祭りだった。だから仕方なく、僕と同じように眠りこけたこの星で、孤独なレジスタンス活動をしていたわけだ。 そしてこの「嵐市」で調査中のとき、僕を侵入者と見間違えて、鍛え抜かれた白兵戦技で襲撃するにいたる、と・・・ひどいじゃないか! リュート「敵と間違えて誤爆なんて、ずいぶんな挨拶だよ、イタタ!」 ケイト「どうやら、サワムラ家の一族にだけ、カロシアンのばらまいたウィルスは無効なようだ。まったく悪運が強いというか、なんというか・・・」 リュート「ううー!」 ケイト「男なら痛いとか辛いとか言うな」 肩をすくめてクールに笑うケイト姉さん。くっそー! だけどよく考えれば、カロシアンの軍服を着込んでいた自分も悪い。気を取り直す。 僕は強大な味方を手に入れたぞ!なんてったってケイト・サワムラは、たった一人で悪の異人種帝国を壊滅させた烈女だ。その破壊力をもってすればカロシアン軍なんてひとひねりだ!! そう、危険な仕事は人間最終兵器のケイト姉さんに任せちゃおう。機動兵Ⅸも彼女に渡して、僕は牧場に戻ってのんびりと・・・ ケイト「誰が最終兵器だ!」 リュート「 (ぎくっ!!) ソ、ソンナコトイッテナイヨ!」 ケイト「また他人に頼ろうとしているな、甘えん坊のリュートくん!」 僕をいいようにいたぶるケイト姉さんは、自分が一足先に再起動させた気象コンピュータの予報結果を見せてくれた。 どうやらまた巨大低気圧が襲ってくるようだ。今度のは特別大きいぞ。惑星タロスをほぼ一周するまで勢力が衰えない。待てよ、ということは・・・ リュート「その低気圧の中心で、僕が調合した覚醒ワクチンをばらまけば!」 ケイト「なんだそれは?詳しく聞かせてくれ」 リュート「ええっと、かくかくしかじか・・・」 ここで僕とケイト姉さんは、今まで得た情報を交換するのと、これからの戦略を話し合うことにした。情報を整理すると、カロシアン軍をこの星から追い出すためには2つの方法がある。 (1)敵司令官ミノスを倒す。 (2)覚醒ワクチンでタロス全土の人々を起こす。 ケイト「この2つ、か」 リュート「じゃあ、戦闘力に長けた姉さんは(1)だね。カロシアン人には決闘の風習があるんだ。姉さんが司令部のある「首都」に乗り込んで一騎打ちを挑めば、きっと勝てるよ!」 ケイト「 ・・・ ・・・ ・・・ 」 リュート「機動兵Ⅸは姉さんが使って、僕はどこかで飛行型ロボットを手に入れる。僕の任務は(2)だ。びゅーんと飛んでって、低気圧の中心に覚醒ワクチンを投下すればいいんだ」 ケイト「・・・いや、だめだ」 リュート「なんでさ!」 ケイト姉さんは悔しそうに腕を組む。機械操作ではお前にはかなわない。つまり「首都」までロボットを操って敵防衛線を突破する自信は、あまりないのだ。 え?だけど??機動兵Ⅸなら大丈夫だろ??? ところが姉さんは驚愕の事実を告げる。彼女は入植した当時、自分の宇宙船のメインシステムを惑星タロスのロボット応用工学に提供して、技術開発顧問とうんたらなんたら・・・ 要するに、秘密兵器の機動兵Ⅸの開発には、ケイト姉さんも一枚かんでいたということだ。 ケイト「今だから話すが、あの機動兵Ⅸに積んであるサクラ・ドライバ、あれはお前に特化したデバイスなんだ。初期機動させた者しか操縦士として認識しないセキュリティシステムになっている。もう私はあのロボットに乗れないんだ」 リュート「そ、そんなのって、ありかよ!」 ケイト「だから私が脇役に回る。私の任務は(2)だ。確かガーディアン市に、お前の乗り捨てたミュルミドンがまだ無傷であるんだったな。その飛行型機で低気圧の渦の中に入ろう」 リュート「そして僕は、首都に特攻!?」 ケイト「大丈夫だ、お前ならできる」 リュート「何を根拠に!全然、適材適所じゃないよ!」 ケイト「なぜならお前も宇宙(そら)の一族だからだ」 ケイト姉さんはにっこり笑って僕の両頬に手をあてた。それは僕の抗議を黙らせるには十分すぎる行動だ。そして次にくる動作は、わかりきっている! 思いっきりつねって引っ張り上げるんだ!イタタタタ!! ケイト「しょせん私は渡り鳥だ。だけど、この星で生きることを選んだ、お前は違う」 そう、これは姉さん特有の、照れ隠しなのだ。 ケイト「この星を守るんだリュート・サワムラ。それは、私よりお前の方が、適材適所だ」 【技術点11/11 体力点15/18 運点10/12】 【機動兵Ⅸ・人間型 装甲点12/12】 SAVE:166
by mccoy12345
| 2008-07-03 22:49
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