by mccoy12345
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【技術点7/7(13/13) 体力点8/14 運点10/10】 【英雄点16】
翌朝の別れ際、ニコニコ笑いながら、フローレンス叔母さんは僕の頬にそっと手を当て、諭すようにして忠告をくれた。 フローレンス「いくら仕事が忙しくても、心に平穏を忘れずにね。一人でしょい込まないように。あなたの味方は、必ずどこかにいるはずだから・・・」 ジーン「うん、ありがとう」 そして僕は優しい叔母さんの家を出て、再びタイタン・シティに戻る。 さあ、今日は恐怖結社F.E.A.R.が企てている、大統領暗殺を何としても阻止しなければ! (だけど、ええっとその前に、エルザとアメフトを見る約束もしていたな・・・) BEEP!!BEEP!! 1日のスケジュールを組み立てつつバスターミナルを降りたところで、さっそく犯罪探知機に情報屋の<マリファナ>ジェリーから報告が入ってきた。 ジェリーの声「こちらマリファナ。ウラジミールがパーカー飛行場にお出ましだ」 ジーン「こちらSC。すでに知ってる。そこからどこへ向かった?」 ジェリーの声「ホワール・コートの博覧会センター。ここって、お前の会社の守備範囲じゃないか?」 そう、僕のかりそめの仕事は、清掃用具販売会社の事務員だ。オフィスでの日常の仕事が思い出される。その会議場センターは、今日、確か・・・ ジェリーの声「ああ。“未来の家庭用品展示会”が開催されている。奴はセールスマンに化けて会場に潜入した」 ジーン「何やってるんだ?そんなところで??」 ジェリーの声「さあな、行ってみればわかる」 あまりに・・・あまりに意味不明だ・・・。 悪の決起集会が行われるまさに前日、その組織の首領が家電製品の展示会に姿を現すなんて、無意味すぎる行動だ。ヒマをもてあそぶ主婦じゃあるまいし・・・ だが、とにかく、F.E.A.R.の親玉を逮捕できるチャンスには違いない。<マリファナ>ジェリーの言う通り、行ってみて確かめてみるしかないだろう。 午前中の暖かい陽光の中、僕はバスを乗り継いで、ホワール・コートに到着した。 昨日と同じ背広姿なので、一介のサラリーマンと変わりなく、展示会に入る。そこには「未来の家庭用品--明日の技術を今日見よう!」と書かれた垂れ幕がかかっている。 あちこちで見物客(主に奥様方)の興奮した声が聞こえてくる。僕のオフィスにも様々な白物家電会社のパンフレットが備えつけてあるが、こんなにたくさんの現物が一同に会してるのを見るのは初めてだ。 マツシタの全自動洗濯機、ソニーの新型ゲーム機、ヒタチのカクテル作成機・・・ そして、大きな台の上では・・・ セールスマン「さあ、未来の家事は、彼一人にお任せ!“疲れ知らずの執事”(The Tireless Butler)を紹介しましょう!!」 見物客「おおー!」(歓声) ウィーンと台がせり上がり、そこから2mはあろうかという全金属性の人型ロボットが登場した。パシャパシャとカメラのフラッシュが瞬き、円い眼鏡をかけたセールスマンは陽気な笑顔で芝居っ気たっぷりにお辞儀する。 ずいぶん愛想のいい奴だ。まさに営業の鑑だな。 さらに彼は遠巻きで眺めていた僕を指さし、台の上に招こうとした。 セールスマン「さあ、そこのあなた、ぜひわが社の開発製品を間近でご覧ください!」 ジーン「いえ、先を急いでるんです。すいません・・・」 セールスマン「まあまあそう言わず、私はあなたとお話したい!」 ジーン「・・・?」 セールスマンは悦に入った表情で、葉巻を取り出し、腰をかがめる。すると隣にいたロボットが、勝手知ったる様子でさっとライターを差し出してきた。 ロボットの手がセールスマンの頭を触り、そのとき、彼の頭髪がちょっとずれた。 彼はかつらを被っているのだ。 僕はハッとする。両目に特徴ある発光ゴーグルを装着していないから、わからなかった。 しかしはげ頭なら、あいつの正体ははっきりしている。手配写真と一致する! 恐怖結社の首領!ウラジミール・ユトシュスキー!! 手が届く範囲内に、奴がいる! この悪の大首領を逮捕するタイミングについて、僕が脳細胞をフル稼働させているにもかかわらず・・・セールスマン姿の標的は、緊迫感もなく同じ調子で、ぺちゃくちゃとセールストークを続けているのだ。 いったい、何を目的としているのか全く見当がつかないが、僕を普通のサラリーマンと見なして完全に油断している。これは予期せず舞いこんだ絶好のチャンスだ!! 僕は唾をゴクッと飲み込んでから、ゆっくりと壇上に近づく・・・ ウラジミール(陽気なセールスマンの口調で)「さあ、近くでよくご覧ください!」 ジーン(無害なサラリーマンの口調で)「うわあ、精巧な造りですね・・・」 ウラジミール「スゴイでしょう、こいつ1人で何でもできるんですよ!このスイッチは掃除モード、このスイッチは調理モードです。そして背中にある、このスイッチは・・・」 ジーン「このスイッチは?」 ここで初めて、奴の顔が邪悪に歪む。そして、僕にだけ聞こえるように、ぞっとするような冷たい小声でこう言った。 ウラジミール「暴力モードだよ、シルバー・クルセダー」 ジーン「・・・貴様!」 なぜ僕がシルバー・クルセダーだと・・・!! その瞬間、ガッと、奴の手が僕の手首をつかむ。すごい力だ!! ウラジミール「まんまとおびき出されたな!!」 そうか、僕の仕事が関係する場所で、待ち伏せていたというわけか。 痛い・・・ぎりぎりと手首が捻じ上げられる・・・彼の耳元で強がりをささやくしか、僕にできることはない・・・ ジーン「くっ、ウラジミール!お前らの陰謀はすべて把握済みだ!」 ウラジミール「ほほう・・・」 ジーン「大統領は暗殺させないぞ!」 ウラジミール「おめでたい奴めが。それは我々の計画の、ほんの一部にすぎん!」 ジーン「何だと・・・うわあっ!」 ウラジミールは尋常ならざる力を発揮し、僕を投げ飛ばして台の下へ突き落とす。 まだ変身前の非力なジーン・ラファイエットである僕は、どうしようもなく、人込みの中にダイブするしかない。くそう! 僕を吹き飛ばしたウラジミールは、満足気にうなづいてから、ロボットの背中にあるスイッチを押す。そして一目散にこの場を離れて姿をくらました! ロボット「ウィイイイン・・・戦闘システム稼働・・・障害物を除去します・・・」 奴に置き去りにされたロボットの目が邪悪に赤く光る。それから・・・不気味な電子音を発しつつ・・・ガシャン、ガシャンと、台を降りる。そして僕のちょうど目の前に立っていた見物客に、閃光のように強烈な右フックをお見舞いするのだった! ガツーン!顎の骨を砕かれ、その場で腰が垂直に落下する一般市民の不運な犠牲者。ちくしょう、なんてこった! ロボット「障害物を除去!障害物を除去!」 凶暴さをむき出しにして、さらに周りの人々に襲いかかり、暴れまわる人殺しロボット。 パビリオンの中では、パニックになって逃げ惑う人々の悲鳴に紛れて、ウラジミール・ユトシュスキーの背筋が凍るような笑い声が聞こえてくる。 決して姿を現さずに、この混乱した状況を、楽しんでいやがる!! ウラジミール「ハハハハハ!これが私の宣戦布告だ、シルバー・クルセダー!!」 【技術点7/7(13/13) 体力点8/14 運点10/10】 【英雄点16】 SAVE:62
by mccoy12345
| 2007-09-20 23:10
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