by mccoy12345
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【技術点9/10 体力点30/31 運点9/11】 【火力点10/10 装甲点26/31】
しばらく走り続けていると、ぽつんとトレーラーが道路脇に停められていた。 もう何回も同じパターンで痛い目に遭っているからな・・・ 無視しようとも思ったが、もしあの車の中に使えそうな物もあるかな?微かな望みを抱いて、俺は十分に周りを警戒しながらそのトレーラーに忍び寄る。 ブービートラップは仕掛けられてなさそうだな。荷台は空っぽ。座席にも使えそうな物はない。エンジン周りで取り外せそうな部品はあるかな?俺は車体をコンコンと叩いてみる・・・ちゃぷん。ちょっと待て今の音は? タンクが空じゃない!ガソリンが入っている!! 俺は急いで自分の車からゴムホース(ガラガラヘビの毒牙と引き換えに手に入れた戦利品だ)と空ポリタンクを持ってくる。あとはサイフォンの原理で・・・ドクドクドク・・・俺はポリタンク1杯分のガソリンを手に入れた! そして、危ないところだった! ここから数10km南に走り、元テキサス州に入ったところで、ダッジ・インターセプターは燃料切れを起こしてしまったのだ。 もしあのトレーラーを調べていなければ、荒野の真ん中でジ・エンドだった・・・。 俺は給油しながらつくづく幸運の女神の微笑みに感謝する。運点+1だ。 ああそうだ。ついでに応急整備もしておこう。目的地のサン・アングロまでもう少しだが油断は禁物だ。 プラグや潤滑油、キャブレターを点検して・・・この応急整備でダッジ・インターセプターは装甲点+2される。全くたいしたもんだな。あれだけ荒っぽい運転をしてきたのに、まだまだこの跳ね馬は元気そうだ。 エンジン駆動部は異常なし。さあ、南に向かおう!! テキサスの赤茶色の荒野の中、一条の真っ黒なアスファルトはどこまでも南に続いている。地面からは陽炎が立ち上っており、車内は蒸し風呂状態だ。窓を開けたら敵の狙撃が危険だし、クーラーをつけようか。 相変わらず無線機からはザーっという雑音しか入らない。 おかしいな。地図を見れば完全に受信エリア圏内のはずなのだ。なぜいまだにサン・アングロからのメッセージを受信できないんだ??? ここで俺はハッと思い至った。サン・アングロが電波を発していないとしたら? なぜそんなことを? ・・・何者かに傍受されるのを恐れて。 誰を恐れている? ・・・それはつまり、町に危害を及ぼす組織だ。 【結論】サン・アングロは、ならず者どもの襲撃にさらされている可能性が高い。 明確な解を引き出せたそのとき、同じくらいわかりやすい状況証拠が現れた。 前方の道外れに、黒煙を噴き上げておしゃかになったスポーツカーが見えてきたのだ。おいおいちょっと待てよ、なんとV8エンジン搭載のコルベットだ! そして、その近くの岩にもたれかかっているのは、1人の若い女。 ほっそりと上品そうな体つきで、黒い整備用オーバーウォールに身を包み、目が覚めるようなブロンドだ。だが、きれいな顔に似合わず、一撃で俺の身体に風穴が開きそうな大口径のショットガンを構えている。 彼女は俺に気づくと、道路の前に立ちはだかった。そして「停まりなさい!」と警告の叫びを発すると、散弾銃をジャコッ・・・とセットする。 あんなのにフロントガラスを割られてはたまらない。俺は車を停めるしかなかった。 以前の「ジョーのガソリンスタンド」の例もある。係わり合いにならない方が得策だな。きれいな薔薇には棘が絶対あるはずだ、と、隠している方の手でマグナムを握りしめる。 ブロンド女「南に行くのね?どこでもかまわないから乗せてくれないかしら?もっとも、あんたがさっきの連中でないなら、だけど」 リッキー「ヒッチハイクをお願いするなら・・・」 俺はいつでも急発進してこの女を置き去りにできるよう、アクセルにそっと足を添える。 リッキー「・・・もっとやりようがあるだろう?悪いがお嬢さんを乗っけて人助けしてる余裕はない。今日中にサン・アングロへ着きたいんだ」 ブロンド女「サン・アングロですって!!」 ここで突然、とげとげしかった彼女の表情が変わった。「じゃあ、あなたはニュー・ホープからの使いの人ね!」そして俺の許しを得る暇もなく、開いた窓からいきなり車内に潜り込む。おいおい、ちょっと待てよ、ダッシュボードのスイッチに触るな・・・!! 有無を言わさず助手席に乗り込んだ娘は、自分はアンバーだと自己紹介した。フルネームはアンバー・マッキンタイア。彼女はサン・アングロ評議会の命令を受け、ダッジ・インターセプターを迎えに出たパトロール要員の1人だったのだ。 アンバー「ダッジ・インターセプターを見て期待はしていたのだけれど、あなたがその人だと知って、本当にうれしいわ!」 リッキー「へえ、そりゃどうも。じゃあさっそく道案内してくれるか?」 アンバー「ただ、一つだけ問題があるのよ・・・」 さっきまで太陽のような笑顔であっけらかんと笑っていたアンバーは、急にまつげを伏せる。 やっぱりな。あのコルベットは事故で“壊れた”んじゃない。誰かに“壊された”んだ。 リッキー「大体想像はつくよ。サン・アングロはならず者に包囲されているわけだ」 アンバー「ええ、2日前からね。奴らは私たちを皆殺しにして、石油を根こそぎ奪おうとしているわ」 リッキー「皆殺しとはまた大げさな・・・それこそ軍隊並みの兵器でないと・・・」 アンバー「奴らのリーダーはアニマルという凶悪犯罪者よ」 俺は驚きのあまり、キイッと車を停めた。 噂は聞いたことがある。というか、文明崩壊後の北米大陸に住む者なら、赤ん坊だって知っている。それは誰もが恐れる名前だ。北米最大規模のカー・ギャング。 助手席のテキサス娘は、そおっと、うかがうように上目遣いで俺の顔色を見る。 首領のアニマルをトップとし、鉄の規律で文明崩壊後のアメリカを荒らしまわる残虐武装集団。奴らの通った後は死体と屑鉄しか残らない。その名も・・・ 『呪いの野犬(Curse Dogs)』 よりにもよってあいつらが、ゴール地点に・・・!! 今や彼らに気づかれずにサン・アングロに出入りするのは全く不可能であり、強行突破は自殺行為である。だとしたらどうする? アンバーは自分に言い聞かせるように、きっぱりと決意を述べた。 アンバー「夜中に彼らのキャンプに侵入するのよ。車やバイクを動けないように細工するの。他に方法はないわ。『呪いの野犬』どもに石油を奪われるくらいなら、私たちは製油所とともに死を選ぶわ」 そいつぁちょっと待てよ・・・おっと、ここで運試しは・・・12だと?凶だ。 ドガガガガガガ!!いきなりダッジ・インターセプターの車体が衝撃に襲われる。二連装の機銃か何かで撃たれた振動だ。 砂埃を巻き上げ、前方から武装ジープが猛スピードで迫ってくる。アンバーが叫んだ。 アンバー「奴らよ!」 【技術点9/10 体力点30/31 運点9/11】 【火力点10/10 装甲点28/31】 SAVE:331
by mccoy12345
| 2007-02-15 22:38
| フリーウェイの戦士
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