by mccoy12345
カテゴリ
甦る妖術使い ナイトメア キャッスル モンスター誕生 仮面の破壊者 ロボット コマンドゥ 迷宮探険競技 サムライの剣 深海の悪魔 電脳破壊作戦 サイボーグを倒せ 海賊船バンシー号 宇宙の連邦捜査官 恐怖の神殿 フリーウェイの戦士 宇宙の暗殺者 死神の首飾り 地獄の館 雪の魔女の洞窟 サソリ沼の迷路 トカゲ王の島 死のワナの地下迷宮 盗賊都市 さまよえる宇宙船 運命の森 バルサスの要塞 火吹山の魔法使い 親に戻る or 豪華版
以前の記事
2009年 09月 2009年 08月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
【技術点10/11 体力点7/20 運点6/13】
川幅は狭くなり、地面の勾配が急になる。 普通なら口笛吹きつつ陽気なピクニックというところだが、今の体調では・・・さらに『体力点1を失う』か・・・容赦ないねぇ。もう笑うしかない俺様。あはははは( - v - ) 力が抜ける筋肉と格闘しながらゆっくり坂道を登っていくと、中が空洞になっている大きな切り株を見つけた。たまたま太い蔦が切り株に絡み付いて、真っ暗なウロにまっすぐ下りている。いかにも切り株の中には“何か”がありそうで、誘っているような感じだ。さあどうしよう? (1)『蔦を引っ張るか?』 (2)『蔦を伝って下りてみるか?』 (3)『渓谷を歩き続けるか?』 だけどもよお・・・ぜえはあ・・・。このバッドコンデションじゃあ、蔦が切れて真っ逆さまに落ちたら、まず助からねえ。だから(2)でいきなり下りるのはヤバイ。でも(3)で素通りするのも、もったいない。だから俺は(3)を選び、蔦が十分な長さで丈夫なロープ代わりになるか、まずは調べてみることにした。 するする・・・っと、蔦を引き上げてみると・・・なんだこりゃ、蔦になんかウジャウジャくっついているぞ?何だかまあるい・・・虫だ!ウジ虫だ!!ひいっ!!!Σ(´Д`lll) 切り株のウロに湧いていたのは肉ウジだった。こいつらは新鮮な肉を求めて目のない頭部を蠢かせている。 俺はゾッとして蔦を手放した。だが、1匹がすでに俺の手の甲に這い移っている。うわ、うわわ!俺は急いでそれを引き剥がし、足で踏み潰した。べちゃっ! もし勇み足で蔦を下りて切り株の中に入っていったら、俺は待ちかまえていた肉ウジの群れの中に・・・今の弱った身体では、たぶん這い上がれないだろうから・・・ぐちゅぐちゅわきわきと生きながらに貪り食われ・・・ぞぉーーーーっ((( ;゚Д゚))) すんでのところで俺は、自然の造り上げた即死罠を回避した。この幸運に運点+1だ。 もちろんこんなところに<癒し手>がいるはずない。俺は冷や汗をぬぐって先に進む。 左の方に川岸から逸れる細い小道がある。 小道がある、ということは、人がいる形跡ということだ。誰かと遭遇することを期待して、俺はそっちにちょっと寄り道することにした。 小道は木々の間を曲がりくねって・・・木造の小屋の前で行き止まりになっている。<癒し手>に出会うことを祈りつつ、俺は窓から中を覗き込んだ。そーっと・・・ 小屋の中には紫の衣をまとい、灰色のぴっちりした縁なし帽を被った老人がいた。そいつは木彫りの揺椅子に腰掛けて眠っており、背後の壁の棚には薬草や木の実の入ったビンがずらりと並んでいる!! ビンゴだっ!!(゜∀゜) 俺はさっそく小屋の中に入る。老人は片目を開けて俺を見た。あのですね、怪しい者じゃなくてですね、ズバリ聞きますが、あんたが<癒し手>さんかい? ・・・すると老人は椅子からパッと立ち上がり「いかにも!どこがお悪いのかな、旅のお方?」と尋ねてきた! ヤッター!!いやあ、こんなに早く<癒し手>に会えるとはなあ。赤速も、もう少し長く生きてりゃあ、助けてもらえたのになあ・・・(´;ω;`)ウウッ・・・かくかくしかじか・・・俺は雪の魔女がかけた<死の呪文>の話をする。 老人は微笑してドンと胸を叩き、こう言った。 老人「<死の呪文>とな?帳消しにするのは簡単です。薬草を混ぜてこしらえた私の薬が一瓶あればよろしい。金貨50枚では安いものですよ♪」 ほうほう、こりゃありがてえ。呪いを解く治療薬は金貨50枚ですか・・・って、ふえええ? お金取るのお???( ゚Д゚) そりゃザックの中には、金貨が206枚入っているよ。でも<癒し手>ってそんなにガメツイ性格だったのか。ちょっとショックだ。そりゃあ俺は、奴の治療術にすがるしかないけどさあ・・・。 老人は一歩も譲らぬ様子だ。そしてちらっちらっと、雪の魔女の財宝金貨で膨らんだ俺のザックに目をやっている。 ん、待て待て。その表情に、スラム育ちの俺はピンときた。身体は弱ってるけど頭はまだまだクールだぜ。欲の皮の突っ張ったあの表情は・・・詐欺師の顔だ!!ヽ(`Д´)ノ だとしたら容赦しねえぞ。俺は剣を抜いて老人に詰め寄る。 ブリッツ「なぜそんなに人の命がかかった金を欲しがるんだい?」 老人「ひ!ひい!!」 ブリッツ「ダチから聞いたんだが、<癒し手>ってのは、博愛精神で病を治すそうじゃねえか。何かおかしくねえか?説明しろよ、オラ!!」(首根っこに剣の切っ先をくっつける) 老人「わかりましたよ、あいすみません!私は<癒し手>じゃないんです。ただの薬草屋なんですっっ!!」 ガタガタ震えながら老人は白状する。けっ、やっぱりか。 こいつは、ここのところ運に見放されて、人里から夜逃げしてきた薬草商人らしい。で、死にそうな表情で切羽詰っている俺を見て、ペテンに引っかけようとしたわけだ。 老人「どうせ金貨なんて、もうすぐ無用の長物になるんだから、いいじゃないかブツブツ・・・」 ブリッツ「ほおう、 お前も俺の苦しみに付き合うか・・・?(-∀ー#)」 老人「あ、ウソ、ウソ!私がバカでした!!すいまっしぇーん(><)」 老人は命乞いをしつつ、衣の中に手を入れて小さなビンを取り出す。中には緑色の丸薬が3つ入っており、それを俺に手渡してから、卑屈な表情でこう言った。 老人「私が作った痛み止めの丸薬をあげましょう。少しは役に立つかもしれない」 ブリッツ「(無言で剣を鞘にしまう)・・・」 老人「もちろんお代はただ・・・」 バキ☆ 俺はこのウンコジジイの顔面に強烈なパンチを食らわす。 ブリッツ「命があるのをありがたいと思え!」 老人「ひいー!ひいーーーっ!!」 顔を鼻血まみれにして床をのたうちまわる老人を尻目に、俺は勢いよく戸口を閉めて小屋を出た。まったく、時間をムダにしちまったよ(゚Д゚#)ゴルァ!! 俺は小道に戻ると、さっそく奴から手に入れた緑色の丸薬を飲んでみる。なあに、毒だったらすぐに原点回復薬の「力の薬」を飲めばいいさ・・・ごっくん・・・ お?おおお?(・∀・) さすがにこれ以上だまくらかすのは怖かったらしいな。こいつは普通の痛み止めの薬だ。俺の身体は少々楽になって体力点+4された。 ふう、ちょっと一息つくことができたぜ。俺は再び渓谷に沿って歩き出す。 さてさて、何としても本当の<癒し手>を探さないとな・・・。 【技術点10/11 体力点10/20 運点7/13】 SAVE:205
by mccoy12345
| 2006-09-11 23:13
| 雪の魔女の洞窟
|
ファン申請 |
||