by mccoy12345
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【技術点11/11 体力点1/17 運点4/11】
↑まあ上の能力値を見てくれよ。いかに壮絶な死闘だったか、わかるというもの。 俺がトンネルの出口から姿を現すと、大勢の群集の歓声が「わああああっ!」と出迎える。あはは、こんなに待ってたの?物好きだねえ・・・ 俺は歓呼の人垣を抜け、小さな演壇に座っていたこの競技の主催者、サカムビット公の下に向かった。彼は「ウッソ、マジ?俺のダンジョン生きてクリアしたの?」といった感じで、呆然とした面持ちだ。 今やファングの地下迷宮の秘密は明かされたのだ。俺は演壇の階段を上り、そこで嫌みったらしく大げさにお辞儀する。あのさ、ひとこと、言っていい? ざまあみさらせ ( ̄▽ ̄) 冷たい表情のサカムビット公は、俺への賞金、金貨1万枚の入った宝箱を開けた。そして俺の頭に月桂冠を載せる。 明らかに悔しそうなサカムビット公の爺様。だが、ここでゴネたら民衆の支持まで失いかねない。為政者として公明正大な態度を見せ付け、徳の高いところを見せなければ・・・というわけで、彼はフェアに「迷宮探険競技」の勝利者が誰であるかを宣言するのだった! サカムビット公「我輩の地下迷宮を突破したチャンピオン、ブリッツ殿よ。賞金の金貨1万枚、及び、チアンマイの永久統治権を与える!!!」 わあー!わあーー!わああーーーーーーー!!! 今や群集の熱狂は最高潮だ。俺は振り返って両手を天高く掲げ、ガッツポーズする。やったぞ、俺はチャンピオンだ! 天国で俺の姿が見えてるか?スロムよ!!(涙) ・・・ ・・・ ・・・ そ し て 3 ヶ 月 が 過 ぎ た ・・・ 新生活は意外と忙しかった。 冒険者も大変な職業だったけど、領主ってのも、なかなかこれでタイヘンだ。 サカムビット公から金貨1万枚と共に俺が与えられた領地は、コク河下流にあるチアンマイ(Chiang-Mai)という地方だ。小さな町と農村がポツポツとあるだけで、お世辞にも賑わっているところではない。が、それでも地道に開発していけば、それなりの収入は手に入る。ありがたいことに領民も善人そうな奴が多く、まあ、平和な片田舎といったところだな。 古ぼけた空城があったので、さっそく俺はそこを「ブリッツ・キャッスル」と名づけて住み込むことにする。思いのほか中は傷んでいて、改修費用で賞金のほとんどは使い切っちまった・・・。 それでもまあ、今までのその日暮らしに比べたら、大出世と言えるんじゃないの!? ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ だけどひとつ心配なのは・・・俺の領地の中にコク河が海に注ぐ一帯が含まれていて、そこは「サソリ沼」という沼地なんだ。 ここには3人の変てこな地方豪族と、たくさんのおっかない怪物がいる。新参領主の俺なんかまったく相手にしてねえ、って感じの無法地帯だ。領民達もほとほと悩まされているらしい。 いずれ何とかしなきゃ。舐められちゃあイカンぞ(`・ω・´)シャキーン だけど「サソリ沼」の問題は、まあ、後まわしにしてだな(あらら・・・)。とりあえずゆっくり休息をとり、俺はファングの地下迷宮でボロボロになった身体をいたわる。おかげさんで俺の能力値は完全回復した!! そうなると・・・ヒマだ・・・ ウロ(゚∀゚ )三 三( ゚∀゚)ウロ やれ村の羊がいなくなっただの、やれ赤ん坊の名付け親になってくれだの、しょーもない仕事ばっかだね、領主ってのは!! 元からあまり政治能力もないし、徒党をつるむこともなかった俺には、周りに家臣なんていやしない。ガラーンとしたブリッツ・キャッスルで、2つか3つの案件を処理したら、あとはブラブラしているだけ・・・。 退屈だあ。さみしいよう。誰か遊びにきてよお・・・(><) と、さびしんぼう状態の俺に、ある妙案が浮かんだ。 ブリッツ「そっか、マンゴだ!!∑(・∀・) 」 マンゴっていうのは果物じゃないぞ。人の名前だ。俺の昔のダチの冒険者仲間だ。気さくでおしゃべりな楽しい男で、数年前に冒険者を引退して、今は南のオイスターベイっていう港で漁師をしているはずだ。 そいつをこの城に呼んで従臣に取り立ててやろう! さっそく俺は馬を駆りだし、南へ向かう旅の準備をするのだった。そして「ちょっと出かけてくるぜっ!( ゚∀゚)ノ」と領民達に挨拶していく。 領民達「だけどもはあ、ブリッツ様。もうすぐ収穫で納税の季節だでよ・・・?」 ブリッツ「あー、そこらへんはまあ、適当にやりな!」 領民達「んでも・・」 ブリッツ「大丈夫。俺がいなくても何とかなるって!んじゃ1ヵ月後くらいに戻ってくらあ!」 ぱからっ ぱからっ ぱからっ・・・ こうして馬を駆って南に向かう俺。目指すはオイスターベイだ。待ってろよーマンゴ!俺の姿を見てビックリこきやがれっ!ニヒヒヒヒ!(^v^) あ、なんか、いいなあ。今俺はすげえワクワクしているぞ。新しい冒険の予感だ!! いやっほう!*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:* ミ ☆ そしてブリッツ・キャッスルでは、残された領民たちは、俺のことを、首を振りながらこう噂するのだった。 領民達「あんれまあ、今度の領主様は、まるで風船のようなお人だベ・・・」 【『トカゲ王の島』に続く】
by mccoy12345
| 2006-05-09 23:49
| 死のワナの地下迷宮
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