by mccoy12345
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【技術点11/11 体力点18/18 運点11/12】
ジョルセン第三惑星は、やはり科学の進んだ惑星だった。イ・アベイルの事務所に足を踏み入れると、机の天板は宙に浮いており、壁にはぐるりとホログラム映像が飾られており、イ・アベイル自身も空中に浮遊しているように見える。彼は私に「まあかけたまえ」と椅子に座るよう促す。何もないので用心深く腰を下ろしてみると、何か目に見えないものが私の体重を支えてくれる。 イ・アベイルが通信機で2,3言発すると、奴隷階級の異星人が飲食物らしき物を乗せた盆を持って現れた。彼は「長旅で疲れたろう、どうぞ食べたまえ」と、私に薦めてきた。だがそれは・・・まるで飼い犬に餌をやるような目付きだ! 幸い、今まで技術点も体力点も減少していないので、ここで無理に回復させることはない。というわけで私はその飲食物の摂取を固辞した。 イ・アベイルちょっとむっとしたようだが、気を取り直し、首都を案内しようと申し出た。こちらについては拒否する理由もない。移動ベルトに乗り、いくつものチューブやトンネルを抜け、まるで昔のSF小説に出てきそうな未来都市を、彼は案内してくれる。 やがて着いた場所は研究室の入口のドアだ。イ・アベイルが説明する。 「この研究室では、時空間の入口を開発した。君の宇宙と我々の宇宙との間にドアをつける。だが、まだテストされていない。君に最初の被験者たる機会を提供してもよい。もしかしたら、これで君の宇宙に帰れるかもしれないし。」 そう言うと部屋の隅にあるものを指差す。戸枠を大きくしたようなものだ。本当にこれが次元間の移動を可能にするものなのか?覗き込んでも中に見えるのは虚空の闇ばかりだ。 イ・アベイル「ちなみに実験は最終段階だ。ここから入り、また戻ってこれれば、次元間移動の安全が証明されることになる」 ホクト「あなた方の開発している次元間移動が実用段階に入る、と?」 イ・アベイル「そうだ。そのためには、崇高なチャレンジャーが必要だ」 ホクト「(にやりと挑発的な笑みを浮かべつつ)そのチャレンジの報酬は?」 イ・アベイルは“この俺と取引するのか、原始人のくせに!”というような驚きの表情を一瞬浮かべたが、すぐに打ち消し、こう提案してきた。「私の持つブラックホールに関する情報をお教えしよう」 ホクト「OK、実験を引き受けましょう。ただし条件があります。」 イ・アベイル「何かね?」 ホクト「もし私がこの中でロストしてしまっても、ブラックホールに関する情報はいただきたい。軌道上で停泊しているトラベラー号にデータを転送してほしいのです」 イ・アベイル「わかった。約束しよう」 この異星人たちは頭がいいことを誇りにかけている。だから最悪そういう事態になったとしても、約束を反古にすることはないだろう。そう私は直感した。 彼と握手を交わす。全宇宙共通の、契約成立の証だ。 技師の一人がキーボードに指示を叩き込む。ブーンと音がして入り口が作動し始めた。そして私は、意を決して戸枠の中に入るのだった・・・。 中に入った瞬間、私は前のめりになって墜落した! 「うわ、うわあああああ!」恐慌をきたして叫び声を上げるが、やがて、墜落しているのではなく、何もない空間を漂い降りていることがわかる。 次第に周囲が明るくなった。時空と時空の狭間は、実体でできていないエネルギー(何と矛盾した言葉だ!)で構成された迷路図だ。ねじれたり曲がったり、分かれたり合流したり、まるで黒い虚空の中に広がる蜘蛛の巣のようだ。 私は足元を探るように慎重に歩き出した・・・。 『やがて行く手は左右の分かれ道に着く』 『しばらく続いた後に、また左右に分かれる』 『曲がりくねりながら続いた後で、また別の左右の分かれ道に着く』 『4本の道が出会う地点だ。手前から二本が合流し、また二本に分かれて左右に伸びている』 ・・・ ・・・ ・・・ 全く手がかりがない以上、この迷路を当てずっぽうで進んでいくしかない。 果たして私は、時空の狭間から、無事帰還することができるのであろうか・・・??? 【技術点11/11 体力点18/18 運点11/12】 SAVE:338
by mccoy12345
| 2006-02-25 23:07
| さまよえる宇宙船
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