by mccoy12345
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【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14】
ここは暗黒大陸クールの港町アリオン城内。その執務室に俺様はちょこんと座っていた。 秘書官「ではブリッツ卿、本日のご予定ですが・・・」 ブリッツ「お、おう・・・」(どきどき) 秘書官「これから15分後朝8時より護衛隊の閲兵式朝9時になったら市庁舎巡回朝10時から15分朝食でその後議事堂に移動して市議会開式宣言して代表陳述と質疑応答で議会は午後1時に終了予定そのまま市内巡察してから午後3時より昼食休憩とりつつ市庁舎に戻って隣国の外交使節団に謁見し午後4時より明日のパーティの準備で衣装合わせこれは午後5時までそれが終われば残務書類整理がおそらく貴卿の事務能力ならば午後8時くらいまでかかる見込み全案件解決後は商人ギルド長と接待飲食を午後11時くらいまでで以後は自由時間、就寝・・・となっております」 ブリッツ「ちょっと待てーーーーーーーーぃ!!!」(#゚ Д ゚#) よう、俺の名はブリッツ。アリオンの領主になってここ数日はこんなカンジ。し、死ぬる・・・ 完 全 蟹 工 船 状 態 。 ブリッツ「だいたい、何で予定がみんな俺に集中してんだ!領主はもう一人いるだろう!ルカ・・・じゃなかった、アイフォー・ティーニン殿がよう!」 秘書官「それが・・・魔法大臣のティーニン師は、ここ数日、緊急事態による極秘調査のため、城内から席を外しております」 ブリッツ「ごーくーひーちょーさー???」 秘書官「ええ、詳しくはわからないのですが・・・」 そう、最近、共同領主2人でやるべきことが、みんな俺1人に回ってきているのだ。 「面倒くさいことは全部僕に任せてください。キャプテン・ブリッツは僕の意に沿わない商人連中をギロリとひと睨みするだけでいいんです!本当に!簡単な仕事ですから!!」と、俺をアリオンに迎えた頃にのたまっていた、共同領主のもう一人、アイフォー・ティーニン殿は・・・どこに行ったぁぁぁぁぁ! 話が違うよー助けてくれよー!(><) 市長の席に座って、書類の山に完全包囲されて、うっすら涙目の俺様。 そのとき、魔術師のローブに身を包んだ、利発そうな顔をした少年があらわれた! 彼こそは元少年海賊で俺の手下だったルカ。 だが今は頭脳聡明にして魔法の才能を開花させ、大商人の名を継いで出世を果たした、港町アリオンのもう一人の領主、魔術師アイフォー・ティーニンさ! ちなみにコイツのおツムの良さを才能を最初に見抜いたのは、この俺様だったがな!エヘン!!(←これについては「海賊船バンシー号」を参照)。(`ω´) さて、いまや立派なウィザードにクラスチェンジしたアイフォー・ティーニンは・・・なんだあ?顔が蒼白くて、唇をかみ締めて、暗い表情だ。切羽詰った声でこう告げた。 ティーニン「この数日留守にして、貴方に仕事を押し付け、申し訳ありませんでした」(ぺこり) ブリッツ「おいおい、なんだか顔色が悪いぞお前、悪いものでも食ったんじゃねえか?」 ティーニン「少し・・・思いつめていたことが・・・」 ブリッツ「お?あれか?恋の悩みか?アンちゃんに話してみろやあ?おうおう?」(´゚∀゚`) ヘラヘラ暢気な俺様だが、どうもそんなカンジじゃないらしい。冗談にクスリともしない彼の深刻な表情は、港町アリオンに異常事態が降りかかっていることを知らせるものだった。 ティーニン「秘書官、以後、ブリッツ卿の予定は全てキャンセルしてください」 秘書官「ええっ!!」Σ(´Д` ) ブリッツ「マジッ!!」ヽ(・∀・ )ノ ティーニン「緊急かつ極秘の問題を解決したいのです、ブリッツ卿」 ブリッツ「おう、合点承知の助でぃ!」 内容をろくに聞きもせず、二つ返事で腕まくりをして、俺は彼の依頼を受ける。こんなどっかのタレント知事みたいなハードスケジュールから逃れられるんなら、もうどんなことだって引き受けちゃうよー!さあ行こー、領主の仕事はキャンセルキャンセル~♪ヘ(゚∀゚ヘ) つーわけで俺とアイフォー・ティーニンは、別室にて「緊急会議」をすることになった。 頭脳労働はアイフォー・ティーニン、肉体労働はこの俺様・・・と、得意分野をかっきりきっちり分担してきて、港町アリオンの人々の暮らしはすんごく豊かになり、繁栄してきている。先代の領主の頃より、ずっとな。 だけどそれを気に食わない奴もいる。根暗な商人ギルド連中の陰謀とか、クソな盗賊団の暗躍くらいならまだいいが・・・今回の危機はもっと深刻だった。 ティーニン「北部山脈の中、クリル・ガーナッシュの5つの峰に住んでいる、魔女モルガーナのことをご存知ですか?私は彼女の邪悪な計画を探るために、霊体となって意識だけで彼女の隠れ家まで行ってきたのです・・・」 頭が良すぎるアイフォー・ティーニンの話はイマイチ上手く飲み込めなかったが、まあ、この街に悪さをしようとしているのは魔女モルガーナというビッチな姉ちゃんで、そいつが企んでいることは、まとめると・・・こういうわけだ。 ○魔術師アイフォー・ティーニンが所属する組織「魔術師の長老会」には、門外不出とされている12種類の魔法印がある。この印の形を全て覚えると、あらゆる物を支配できる力を有することができる。魔術師の長老会は、これを善のために使用し続けてきた。 ○しかし、その魔法印のかたちの秘密は、魔女モルガーナも知ることになってしまった(誰が機密を漏洩したのかは調査中だが、おそらく俺らの政権を快く思っていない抵抗勢力の裏切り者が、どこかにいたのだと思う)。 ○魔女モルガーナは、12種類の魔法印のうち11種類までを手中に収めていたことが判明した。そして彼女はそれぞれの印がついた仮面を11個作り、石でできた不死身の怪人ゴーレムに被せた。 ○もし彼女が最後の12番目の印を手に入れたとき、万物を支配する力も彼女のものとなる。そうなったら、モルガーナは世界中にこのゴーレムを解き放つだろう。 ○やがて来るのは世界の終末だ。誰もこのゴーレムに逆らうことはできない。なぜなら、ゴーレムが被っている仮面の魔法印は、万物の本質を象徴しているものであり、自らが万物の本質によって構成されていない者など、この世にいないからだ・・・ ブリッツ「うーん、ちょっとワカンネ。ルカ、ちょっと質問だ」 ティーニン「なんでしょう?」 ブリッツ「どうして魔術師の長老会が直接出動しないんだよ。魔法使い連中の不始末なら、お前らでカタつけるのがいちばんじゃねえか?」 ティーニン「それは・・・」 アイフォー・ティーニンはじっと探るような目で俺を見る。 それから、苦々しげに首を振った。 ティーニン「11個の魔法印の支援を受けた彼女の操る黒魔法の力は、すでに危険な段階に達しています。それを打ち消そうとして僕たちが白魔法のエネルギーを衝突させたら、おそらく未曾有の大災厄が起こってしまうでしょう」 ブリッツ「ど、どれくらい???」 ティーニン「おそらく、魔法大戦に匹敵するくらい」 ブリッツ「まじぱねぇwww:(;゙゚'ω゚'):」 魔法で始末できないなら、剣で成敗するしかねえってか。 だから俺しかいないってワケだ。アリオン一の剣士であり、豪傑である、この俺様に! ティーニン「幸いなことに、貴方のように純粋な目的を持った人間にだけは、彼女の悪意ある黒魔術もほとんど効果がありません。僕たちの街、いや、僕たちの世界の未来は、まさにブリッツ卿の双肩にかかっているのです!」 ははは、そこまで言われちゃあ、断われねえよな(*´∀`) 俺はアイフォー・ティーニンの頭をくしゃくしゃと撫でてやる。みみっちい時間刻みの領主仕事はもう飽きた。こっちの方がよっぽど俺らしい仕事さ。荒っぽいことはこのオジサンに任せときな! ブリッツ「っしかしお前も、言葉使いが立派になったなぁ。俺ぁうれしいぜ・・・」 ティーニン「おお!では、引き受けてくれるのですね!旅立ちはいつ頃に?」 ブリッツ「今日だ。今すぐ!!」 【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14】 SAVE:1
by mccoy12345
| 2008-09-12 23:39
| 仮面の破壊者
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