by mccoy12345
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【技術点11/11 体力点2/16 運点7/10】
弱みに付け込む卑怯な盗賊5人は全滅して、俺の足元に倒れている。俺はふうううっと深呼吸して、頭を冷静に戻した。 「こんなちんけな悪党に逆上するたあ、まだまだ青いな俺も・・・」なーんて俺は剣の達人っぽく苦笑しながら、盗賊団の懐を探る。だが奴らが持っていたのは、金貨2枚っきりだった。ちっ、しけてやがる・・・。 あいたたた、残り体力点2か。次のイベントで絶対死ぬな、こりゃ。 半ば死を覚悟しつつ、俺は足を引きずって北に進み続ける。もう走れない。心臓はバクバクして口の中は血の味がする。どこかで腰を落ち着けてゆっくり休みたい。でもそうしたら最後だ。おそらく俺の疲弊しきった身体は二度と立ち上がれず、行き倒れ確定だ。 ゆっくり、ゆっくり、一歩ずつ踏みしめて、俺は北へ向かう。ぜえ、ぜえ、はあはあ・・・。疲れ果てた俺の足の動きは、まるで老人のようだ。 だがついに、道の両側の木がまばらになってきた・・・ 「お、おお!うおおおお!!」前方を見た俺は思わず雄たけびを上げる。やがて道は森から出て、人の手で耕された原っぱに続いていく・・・! 俺はダークウッドの森を抜けたのだ! 道は野原を抜け、俺は川にかかった石の橋を渡る。橋の向こうには小さな屋敷と木造の小屋がいくつかある街だ。道標には「ストーンブリッジ」と記されている。 橋を渡ったところには、真っ白なヒゲを伸ばした2人のドワーフがいた。俺がヨチヨチここまでやってくる様をじっと監視していたらしい。 疲労困憊した俺はこう言うのが精一杯だった。 「俺は、ブリッツ・・・ジリブランのもとに・・・案内・・・して・・・く・・・れ・・・」 そこまで言ったら、情けないことに、ヘナヘナとくず折れて両膝をついてしまった。だけど俺の顔面には、冒険の目的を達成した満面の笑みがこぼれているのだった。 さぞかしドワーフ達も気味悪かったろうな(笑) ドワーフの2人は、バタンと倒れた俺を、見かねて抱え上げてくれた。口に水を流し込んでくれる。ぷはあ。生き返ったぜ! 「ダークウッドの森に入っていたので、こんな風になったのじゃな。」そのうちの1人が、俺の身体についたいろんな傷を指しながら言う。「先人の経験を学ばない人間もいるものじゃのう。冒険者はみんなそうかもしれん。わしにゃ、何でこんなことをやるのか、さっぱりわからんが・・・」 ははは、まあね。でも、俺達のおかげで世界はおもしろく回ってるんだぜ。さて、俺は疲れた身体をもう一回奮い立たせ、ストーンブリッジの族長であるジリブランの元へ案内するよう丁重にお願いする。何でそんなに自分達の長に会いたいのか、いぶかしがるドワーフ。 俺は満面の笑みでパン、パン、とザックを叩いた。わかるだろ、な?(^v^) 【400へ進め】
by mccoy12345
| 2006-02-14 01:53
| 運命の森
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