by mccoy12345
カテゴリ
甦る妖術使い ナイトメア キャッスル モンスター誕生 仮面の破壊者 ロボット コマンドゥ 迷宮探険競技 サムライの剣 深海の悪魔 電脳破壊作戦 サイボーグを倒せ 海賊船バンシー号 宇宙の連邦捜査官 恐怖の神殿 フリーウェイの戦士 宇宙の暗殺者 死神の首飾り 地獄の館 雪の魔女の洞窟 サソリ沼の迷路 トカゲ王の島 死のワナの地下迷宮 盗賊都市 さまよえる宇宙船 運命の森 バルサスの要塞 火吹山の魔法使い 親に戻る or 豪華版
以前の記事
2009年 09月 2009年 08月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
【技術点11/11 体力点18/18 運点12/12】
彼らの話題の中に、レジスタンスと繋がる有益な情報が-- 私の期待は外れ、議論はすぐに終わった。誰かが混ぜっ返して爆笑が起こり、友情を高めつつ彼らは私の索敵範囲から離れていく・・・そうか、この感情は・・・ ここのキャンパスに入ってから、私の心を支配していた、言い知れぬ感情の正体がわかった。 「寂しさ」だ。 年も変わらぬのに、彼らは明日のパーティや流行ファッションの着こなし方で頭がいっぱいだ。一方、故郷を離れ、誰にも言えぬ任務の重圧を背負っている私は・・・ ???「あなた、新入生?」 ケイト「・・・!!」(びくっと背筋を伸ばす) 不覚、気配に気づかぬとは! 私の背後からいきなり声をかけてきたのは、1人の利発そうな地球人の女子学生だった。眼鏡を外し、私のいるベンチの隣に座る。 メヒタ「私はメヒタ。メヒタ・スナイプス」 ケイト「ああ・・・私は・・・(とっさに偽名をでっちあげる)・・・セン・ニューソーサ」 メヒタ「よろしく!セン!」 ケイト「こちらこそ」 私とメヒタはお互いに握手を交わす。だがそれだけにとどまらず、彼女はそっと、身体を私の方に寄せてきた。 メヒタ「どうしたの、友達が作れなくて寂しいの?お姉さんに話してごらんなさい??」 ケイト「いや・・・その・・・なぜ君は、体を密着させてくるのだ?」 メヒタ「だってあなた、素敵だもの」 彼女はうるんだ目で私を見つめ、しなやかな手つきで頬を撫でてくる。これは、そう、情報収集段階ではよくある光景だ。つまり・・・ 性的な対象として私を認識している!! ・・・私だって知識がないわけじゃない。異性とのそのような交渉について十分活用し、相手を利用できるよう教練を受けた。だが待て、彼女は、私と同じ女性だぞ! 対応リソース不足でパニックになった私は、得体の知れない危険を感じてすっくと立ち上がる。メヒタはキョトンとして私を見つめている。 ケイト「待てメヒタ。私は君と同じ性別だ、交際の対象とはなりえない」 メヒタ「でもスラリとしてかっこいいわ。それで充分。男とか女とか、こだわる必要あるの?」 ケイト(思わず怒鳴りつける)「き、君たちは、頽廃しているっっ!!」 メヒタ(動ぜずに微笑む)「あら?ラディクスでは当たり前のことよ」 ケイト「な・・・破廉恥なことを言うな!革命の理念を捨て、こんなことしてて、いいのか!?」 メヒタ「革命?」(目つきが鋭くなる) しまった!動揺していらぬことまで・・・くっ!! 獲物を自分の網に絡めとった蜘蛛のように、メヒタは唇を舐め、言葉を告げる。 メヒタ「なんだ、そんなこと?うちにはアルカディア人のスパイになる学生なんて、ほんとにわずかしかいないの。私たちは学生よ、そのことだけで十分なの」 ケイト「君も・・・そう思っている?」 メヒタ「はてさて、どっちだと思う?」 彼女は謎めいた笑みを浮かべる。その余裕ある態度が気に入らぬ!お前は敵だ!! 私は腰に下げたレーザー剣のスイッチに親指を伸ば・・・したところで、その手の上にメヒタの右手が重なった。 メヒタ「ここでそれを作動させてはダメ!トカゲ人どもがそこかしこにいるの、忘れた?」 ケイト「味方なのだな、君は。そうなのだな???」(必死に念を押す) メヒタ「まったくもう・・・(ため息をつき、つまらなそうに)・・・上の芸術学部にいる老ザカリアス教授と話してみるといいんじゃないかな。“メヒタに言われてきた”と言うのよ。教授の部屋番号は239号室」 心の底から安堵する。どうやら彼女は抵抗組織の一員で、私に「その筋の匂い」を感じたので付きまとい、内偵を図っただけみたいだ。とにかく、私の身柄が帝国に売り飛ばされることは避けられそうだ。運点1点回復(だけど運点は原点なのでこのままです)。 メヒタ「あそこは迷路みたいだから、部屋番号を忘れると、教授は絶対に見つからないわよ」 ケイト「ありがとう。君の協力に心から御礼を申し上げる」 メヒタ「・・・ウソばっか」 ケイト「うむ、私は嘘が下手だ、認める」 メヒタ「じゃあね、地球から来たサムライさん」(ひらひらと手を振る) 私はメヒタから可及的速やかに緊急離脱し、すたすたすたと早足で直線状に歩いて、芸術学部のフロアーに向かう。部屋番号は教えられたとおり、239!! (ここで、その番号のパラグラフに飛びます。すると・・・) 「どうぞ!」その部屋には、ちょうど講義に出かけようとする男がいた。白い髭を蓄えた地球人の老年男性だ。手に持っている書物から類推すると、どうやら歴史学の教授職らしい。 ケイト「Mr.ザカリアス?」 ザカリアス「いかにも。私は急いでいるんだがね、何の用かな?」 ケイト「メヒタから勧められてきました。ここへ行くようにと」 ザカリアス「あの子が?本当に??」 私は無言でコクリとうなずく。明晰な彼の頭脳にそれ以上のサインはいらない。 老教授はほうっと息を吐いた。すなわち、私が地球から来たSAROSのエージェントであることを、十分に彼は確信したのだ。 ザカリアス「私はメヒタの人を見抜く力には信頼を置いているんだ」 ケイト(吐き捨てる)「どこがだ!」 ザカリアス(驚いて)「・・・は?」 ケイト「あ、いやいや、なんでも」 ザカリアス「うむむ、しかし今は時間がない。講義が終わったらまた来てくれんか。1時間後だ」 ケイト「・・・承知しました。教室で大人しくしています・・・」 【技術点11/11 体力点18/18 運点12/12】 SAVE:170
by mccoy12345
| 2007-11-03 23:56
| 電脳破壊作戦
|
ファン申請 |
||