by mccoy12345
カテゴリ
甦る妖術使い ナイトメア キャッスル モンスター誕生 仮面の破壊者 ロボット コマンドゥ 迷宮探険競技 サムライの剣 深海の悪魔 電脳破壊作戦 サイボーグを倒せ 海賊船バンシー号 宇宙の連邦捜査官 恐怖の神殿 フリーウェイの戦士 宇宙の暗殺者 死神の首飾り 地獄の館 雪の魔女の洞窟 サソリ沼の迷路 トカゲ王の島 死のワナの地下迷宮 盗賊都市 さまよえる宇宙船 運命の森 バルサスの要塞 火吹山の魔法使い 親に戻る or 豪華版
以前の記事
2009年 09月 2009年 08月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
【技術点7/7(13/13) 体力点8/14 運点10/10】 【英雄点16】
「未来の家庭用品展」は修羅場と化した。展示台の周りには怪我人が折り重なって倒れ、見物客たちは慌てふためいて、危険な機械人間から逃れようと右往左往している。 パニックに乗じて逃走してしまったから、すでにウラジミール・ユトシュスキーの姿は見えない。後を追っても見つからないだろう。だとすれば、ここで僕がやらなきゃならないことは一つだけ。あの凶悪なロボットを退治することだ! 僕は壊れたテーブルの陰に隠れて、精神を集中する・・・ ジーン「正義の銀十字よ、わが肉体に宿れ・・・」 ピカッ! HA-HA-HA-HA!! シルバー・クルセダー参上!! 見物客たち「きゃーーいやーーうひゃああ!!」 ロボット「障害物を除去!障害物を除去!」 S.C.(すたっとロボットの前に着地する)「そこまでだ、殺人ロボットめ!」 少年「あ、お母さん、シルバー・クルセダーだよ!」 お母さん「ええ、彼が来たら、もう安心だわ!」 ロボット「ピピピッ、警戒信号!警戒信号!危険レベル・トリプルA。除去!除去!」 少年「がんばれっ!シルバー・クルセダー!」 S.C.「HA-HA-HA-HA!! 少年よ、君が信じる者の力を、とくとご覧あれ!とうっ!!」 ぐわーん!!展示センター内に轟音が響く。僕が【超体力】を用いて、ロボットの強烈なパンチを食い止めたのだ。 そのまま両手をつかみ合い、ギリギリと押し合うロボットとシルバー・クルセダー。 だが・・・(ぷしゅー!) しだいに・・・(ぷしゅー!ぷしゅー!) 奴の駆動が空気の抜ける異音を生じ始め、あちこちから蒸気が漏れる。明らかにオーバーヒートだ。僕の正義の力が勝ったのだ!! 僕はぱっと体を入れ替え、ロボットの胴体をはがい締めにする。そして奴を掴んだまま上空に舞い上がり、ビルの屋上まで運ぶ。 それから下に誰もいないスペースを確認し、手を離して落下させた! ヒュウーーーー・・・DOGOMM!! 自由落下の風切り音の直後、轟く爆発音。自重3tの殺人ロボットは150m上空からコンクリートの床に激突し、完膚なきまでに破壊されたのだ。 しゅたっ、と上空から舞い降りる僕。うん、大丈夫だ。奴は腕も足も壊れてねじ曲がり、しゅうしゅうと音を立てているだけで、もはや危険は感じられない。 僕は後始末を警察に任せ、サラリーマンに化けていたウラジミールが、セールストークを繰り広げていた場所を調べてみることにする。 なにか「手がかり」が見つかるといいが・・・むむっ? 1枚の興味ある書類が見つかった。パーカー飛行場発行の領収書だ。それは、セールスマンに扮装していた彼が身分を隠して27日にジェット機のチャーターを依頼しており、無事それが為されたという通知書類だ。 それから、さっき声援を贈ってくれた少年が、何かを持ってトコトコと近づいてくる。 少年「シルバー・クルセダー!」 S.C.「む、何かな?坊や??」 少年「これ、台の近くに落ちていたんだ。僕見たんだよ、あの悪者、台から飛び去る前に、ロボットからこいつを引き抜いたんだ!」 その少年が差し出したのは・・・小さなペンのような機械部品。「回路妨害器」とある。 なるほど、奴はこいつを取り外したから、下僕のロボットは出力限界を超越したわけか。 僕はそれを自分のものとして、少年の頭をなでる。 S.C.「どうもありがとう、君は今、悪と対決する切り札を見つけてくれたんだ!」 子供「えへへー!」 屈託なく、僕に憧れている笑顔を見せる男の子。 この子の信頼を裏切らないためにも、タイタン・シティを滅ぼそうとする悪の陰謀に立ち向かっていかなくては。よし、がんばるぞ!! 決意を新たにして、残骸に隠れつつ僕は変身を説く。展示場センター内は、徐々に人々のパニックが収まりつつあった。殺人ロボットを破壊したことで、僕には英雄点が4点が与えられた。 おおっと、もう正午近くじゃないか。そろそろホワール・コートから立ち去ろう。午後は同僚のエルザ・マルティーニと、フットボール観戦をする約束をしていたんだ。 * * * * * * * (さて、こちらは悪の組織F.E.A.R.) * * * * * * * 恐怖結社F.E.A.R.の秘密基地。その所在地は誰も知らない(作者すらも)。 真っ暗な室内、椅子に座っているサイボーグ。彼はにやにや笑いつつ、ホワール・コートで起きたロボット暴走事件のニュース映像を眺めている・・・。 彼の鋼のような肉体を支える身体駆動装置は、フシュー、フシュー、と恐ろしげな異音を放ち、まるで瘴気を発しているようだ。顔にはめられた発光ゴーグルの奥底から、赤色レーザーの瞬きが放たれる。 そう、奴こそは変装を解いたウラジミール・ユトシュスキーの、真の姿だ! TVのアナウンサー「かくしてまた、シルバー・クルセダーの活躍で、この街の平和は危ういところで保たれました。ありがとう正義の死者、ありがとう、シルバー・クルセダー!!」 その直後、ZAP!! 奴の放った目からのレーザーが、テレビを粉々に破壊した。 ウラジミール「ふふふ・・・のんきな市民どもだ・・・イリヤ!イリヤ・カルポフ!!私に次ぐ怪力と残虐さを持つ者よ!!!」 虐殺鬼「おう、ここにいるぜ、ウラジミール!」 ウラジミール「<虐殺鬼>よ、狩りの時間の始まりだ・・・(にやーり)・・・」 虐殺鬼「俺様の出番だな。ギタギタにしちまって、いいんだな???」 ウラジミール「うむ。私が彼に付けた小型発信器によると、ジーン・ラファイエットはタイタンズ・スタジアムに向かっている。同僚の女性とフットボール観戦だそうだ」 虐殺鬼「舐められたもんだなっ!!」(怒りの雄叫び) ウラジミール「手段は問わぬ。暴れまわってこい!」 虐殺鬼「承知!!」 恐怖結社のNo.2、<虐殺鬼>と称する褐色の皮膚をした筋骨隆々の超人は、獅子のような咆哮を上げる。それから莫大なエネルギーを有する垂直跳びで天井を破壊し、そこからジャンプを繰り返しながら、まっすぐスタジアムに向かっていく! ドゴン!ガスン!彼が着地するたびに、地面は陥没し、目撃した人々は悲鳴を上げる。 その圧倒的な破壊の様を見て、ウラジミールはニタニタと笑い、呟くのだった。 ウラジミール「4万8000人の観客が地獄への道連れだ・・・くふふふふ・・・」 【技術点7/7(13/13) 体力点8/14 運点10/10】 【英雄点20】 SAVE:114
by mccoy12345
| 2007-09-23 13:37
| サイボーグを倒せ
|
ファン申請 |
||