by mccoy12345
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【技術点7/7(13/13) 体力点10/14 運点9/10】 【英雄点5】
僕は結局この日、会社に行くことなく、自宅に戻ってきた。 テレビの前の椅子にどっかりと腰を下し、冷たいハイボールを胃の中に流し込む。ふう・・・とりあえずはリラックスできて体力点+6。 まったく何という1日だ! 最近、僕が必要となる(呼び出される)件数が異常に増加している。前は1週間に1回くらいだったのが、今日だけで2件、昨日もそれくらい・・・おかげで僕の出勤カードは穴だらけ。ああ、明日出勤したとき、上司のジョナー・ホワイトにどう言い訳しよう? 朝、オフィスにいちばんに出社すべきだな。そして反省と恭順の意を示しておかなければ。スーパーヒーローが失業者で職業安定所に並ぶ姿なんて想像したくもない。 だったら早寝早起きだ・・・それから、明日は出勤するとき地下鉄を使ってみるか・・・そうすればオフィスまで15分くらい短縮できる・・・zzzzz・・・ 翌朝。 僕がスーパーヒーローである限り、自分が望むとおりの生活を送ることなどできないのだ。 「誰か助けて!」僕が乗った満員の地下鉄の車内で悲鳴が上がる。「スリだぞ!」うわあ、なんてことだ・・・また僕が必要となる事件が起こったようだ。 僕は人込みをかき分け、ごった返している車両に向かう。 ち ょ っ と ど い て ! 何とかスリの被害に遭ったサラリーマンのところまで駆け付けた。しかしここで・・・ BEEP!!BEEP!!犯罪探知機のブザーが鳴る!! ジェリーの声「ラッド広場。緊急事態」 ラッド広場というと・・・次の停車駅か。どうしよう。スリを追いかけるべきか、それとも地下鉄を下りて現場に急行するか??? 僕はちょっと考える。この満員電車の中で変身して、スリを追う? いやそれは無理だ。ジーン・ラファイエットが街の平和を守るシルバー・クルセダーであることは、決して知られてはならない。なのでもう一つの選択肢。僕は次の停車駅で下り、改札口を抜けて、男性用トイレの中に入る。 ジーン「正義の銀十字よ、わが肉体に宿れ・・・」 ピカッ! HA-HA-HA-HA!! シルバー・クルセダー参上!! 僕は階段を駆け上って地下から地上に出る。さすがシルバー・クルセダーだ。まったく息が切れないぜ! ラッド広場はタイタン・シティで最も気持ちのいい場所の一つだ。涼しそうな噴水、咲き乱れるサクラの木、ベンチに座る街のご老人とにぎやかな遠足の小学生・・・そして緑の鱗に覆われた巨人・・・なんだってえ? 噴水池の中央に、身長4mはある半魚人のような怪物が立ちはだかっている。そいつは遠足に来ていた1人の少女を口にくわえて、今まさに遅めの朝食というところだ。 なんで街中にこんな怪物が突然現れるんだ? いやそんなことを考えている場合じゃない。少女を救わねば! 【噴水の怪物 技術点10 体力点11】 1R (噴水の怪物/14)(S.C./22) 噴水の怪物/体力点-2 僕は【超体力】を用いて宙を飛び、怪物のアゴにパンチを叩き込む。 「ぎょうぇあああ!」そいつは驚きの叫びをあげ、加えていた少女を水の中に落とした。 2R (噴水の怪物/17)(S.C./23) 噴水の怪物/体力点-2 「大丈夫かい?」「うん、ありがとうシルバー・クルセダー!」「くきゃあああ!」 おっと危ない、僕は怪物の振りおろす腕をつかみ、ねじり上げる。 3R (噴水の怪物/15)(S.C./19) 噴水の怪物/体力点-2 BASH!!GASH!! 僕は次々と拳の連打を浴びせかけるが・・・ なんか変だぞ?こいつ、痛みを感じていないのか??? 4R (噴水の怪物/21)(S.C./16) S.C./体力点-2 くっ、しまった。迷いが出たので怪物の一撃をくらってしまった。 集中しろ、目の前の戦いに集中!! 5R (噴水の怪物/13)(S.C./21) 噴水の怪物/体力点-2 はあっ!僕が強烈なパンチを怪物の胸に叩きこんだその時だ。 SHEEEEE・・・煙が噴き出すような音とともに、思ってもみないことが起こる。怪物が霧のごとく消えてしまったのだ! こうして中途半端にラッド広場の脅威は去った。僕も、そして戦いを見ていた人々も、信じられないという顔で怪物が消えたあとを見つめる・・・ 老人「まったくこの世はどうなっておるんじゃね?」 池の中に入って少女を手当てしていた勇敢なおじいさんが、ブツブツとつぶやいている。間もなく救急車がやってきて、少女は無事に搬送された。PTSDが残らなければいいが・・・ 老人「あんな怪物はどこから来るんじゃろうか?恐ろしい悪夢以外に、あんな怪物は見たことがない。きっと最近流行の新技術とやらじゃのう!宇宙では恐ろしい兵器を作り、地上では怪物を作っておる。フン!」 救急用具がないため仕方なく老人が血止めに使った新聞紙には「大統領、SDI計画を公表。宇宙開発競争で東側諸国を一歩リード」との、勇ましい見出しが躍っていた。 最近流行の新技術・・・?宇宙での恐ろしい兵器・・・? そして最近の、タイタン・シティの著しい犯罪増加・・・ 老人「わしにはあまり寿命が残っておらんが、それがときにはありがたくもある!」 S.C.「そんなこと言わないで、長生きしてください、ご老人!」 老人「ふむ・・・ですがクルセダーさん、わしらを助けてくれたことには感謝しておりますぞ。あんたは、わしらみんなの命の恩人じゃ!」 老人はそう言うとニカッと笑い、バンバンと僕の肩を叩いてくれた。 何はともあれ少女を救い、老人をはじめ広場の人々に感謝された僕は英雄点+2。さらには群衆に囲まれてサインをせがまれ、赤ん坊にキスをして記念写真を撮ったりなど、ここで10分ほど市民への義務を果たすことになった。 S.C.「HA-HA-HA-HA!! タイタン・シティのみなさん、交通ルールを守りましょう!」 群衆「きゃあーークルセダーさん、サインしてぇー!」 S.C.「HA-HA-HA-HA!! 少年少女の諸君、知らない大人についていってはいけないよ!!」 小学生「今度僕たちの学校に来てよ、シルバー・クルセダー!」 僕の庶民的な防犯啓蒙活動はいい宣伝になった。これでさらに英雄点+1を獲得だ。中には、高名なスーパーヒーローに何かを売りつけようとするいかがわしいネズミ顔の男もいたが、僕はこれを無視することにした。 これ以上ラッド広場でやることはない。奇妙な怪物への疑念をそのままにして、僕は地下鉄の駅に戻る。 そしてさえない瘦せっぽちのジーン・ラファイエットの姿に戻り、戦々恐々と会社に向かう・・・ 【技術点7/7(13/13) 体力点12/14 運点9/10】 【英雄点8】 SAVE:435
by mccoy12345
| 2007-09-01 11:36
| サイボーグを倒せ
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