by mccoy12345
カテゴリ
甦る妖術使い ナイトメア キャッスル モンスター誕生 仮面の破壊者 ロボット コマンドゥ 迷宮探険競技 サムライの剣 深海の悪魔 電脳破壊作戦 サイボーグを倒せ 海賊船バンシー号 宇宙の連邦捜査官 恐怖の神殿 フリーウェイの戦士 宇宙の暗殺者 死神の首飾り 地獄の館 雪の魔女の洞窟 サソリ沼の迷路 トカゲ王の島 死のワナの地下迷宮 盗賊都市 さまよえる宇宙船 運命の森 バルサスの要塞 火吹山の魔法使い 親に戻る or 豪華版
以前の記事
2009年 09月 2009年 08月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
【技術点9/10 体力点30/31 運点8/11】 【火力点10/10 装甲点28/31】
♪Hello darkness, my old friend I've come to talk with you again Because a vision softly creeping Left its seeds while I was sleeping And the vision that was planted in my brain Still remains・・・ 何だ?大昔に流行ったメロディが聞こえる??? きっかり5時間後に俺は目が覚めた。歌っていたのは助手席にいたアンバーだった。フロントガラスを隔てて漆黒の闇夜に向かい、小じんまりと座って低い声で歌っている。俺は彼女の後を継いで口ずさんだ。 リッキー「・・・♪within the Sound of Silence・・・」 アンバー(ハッとして)「あ、あらリッキー、起きたの?」 慌てた様子なのは、起きているのが一人になって急に不安が襲ってきたところを、見られたくなかったんだろう。俺と違って戦いの場数を踏んでいないから、たぶん緊張で眠れなかったにちがいない。その証拠に両目が充血している。 だがそれを気にかけて、さらに萎縮させるほどバカじゃない。 戦ってもらわねば、彼女にも。 俺たちは持ち物をリュックサックに詰め、『呪いの野犬』のキャンプに向かう。 空には満月が昇っており足元はよく見える。打ち合わせも終わっているし、これ以上無駄話をすることもない。だからこの付近一帯を支配する音は、砂を踏みしめる自分たちの足音だけ。それ以外には何も聞こえない。 まさしくサウンド・オブ・サイレンスだ・・・ お互い無言のまま真っ直ぐ東に1時間ほど向かうと、前方の丘に焚き木の炎が見えてきた。アンバーがそっとささやく・・・「連中は丘の上のテントで休んでいるわ。車もあそこにあるはずよ」・・・無言でうなづく俺。 俺とアンバーは匍匐前進でなだらかな丘をじりじりと登る。丘の上にたどり着くと、焚き火の周囲に何人かの男どもがいて、酒を飲みながらバカ話をしていた。少し離れたところに有刺鉄線が張られており、その中に彼らの戦闘車両が駐車されている。俺はハンドサインでアンバーに合図を送る。うなずくアンバー。そして2人ともそちらのフェンスの方に向かう・・・。 見張りだ! 予期しない方向から突然現れた人影に反射して、俺はパッと岩陰に身を隠した。だがアンバーは不慣れなので小石を蹴飛ばしてしまった。あっと悲鳴を上げそうになって、彼女は自分で自分の口を押さえる。 カラコロと誰にでも聞こえる音が闇夜のしじまに響き渡る!! ・・・だが運試しは吉だ。タイミングよく焚き火を囲んだ男たちがどっと笑ったおかげで、この音は見張りに聞こえなかった。ほっと胸をなでおろし、彼が歩み去るのを十分に待ってから、俺らはフェンスにたどり着くことができた。 ここには『呪いの野犬』の戦闘車両のうち、8台が停められている。サン・アングロを封鎖している先発隊のものだ。 しかし有刺鉄線はかなり密に廻らされており、隙間を潜り抜けるのは難しそうではある。だったら、そうか、こいつを使えばいいんだ・・・ 俺は胸ポケットからペンチを取り出す。以前、ロックビルの空き家で見つけて手に入れたアイテムだ。そいつを使ってパチ、パチ、と針金を切り、十分な大きさを開けた。 こうして俺とアンバーは難なく駐車場の中に入れた。 ここまできたら、やることは一つだ。アンバーはリュックの中から高性能爆薬を取り出し、俺がしっかりわかるように、無言でゆっくり車のエンジン下部に取り付ける。そして俺を見る。「OK?」と目が訴えている。 OKOK! さっさと半分よこせ、手伝ってやるよ。俺も一緒に高性能爆薬を取り付けて時限信管をセットする・・・ さあこれで全部の車に仕掛け終わったぞ。さっさとずらかれ! 作業を終えた俺らは急いで駐車場を離れて丘を這い降りる。そして十分離れたところで立ち上がり、あとは一気にダッジ・インターセプターまでダッシュだ!そのとき!! ドズウウウウウウン!! 腹の底に響くような爆発音が聞こえてきた。さらには荒くれ野郎どもの罵声も! ドズウンンン!・・・ドズウウウンン!・・・ 立て続けに聞こえてくる爆発音。2つ、3つ、4つ・・・しかし、音は7つで止まった。 アンバー「1つ不発だわ!」 アンバーが悔しそうに叫ぶ。次に聞こえたのは、威嚇するかのようなクラクションの音だ。振り返ると炎の中から、二条のヘッドライトの明かりが走り出てきた。生き残った1台が俺らに迫ってくるのだ!追いつかれたらあの車の機関銃で木っ端微塵だぞ! 走れ!!走れ!!! 俺とアンバーは必死で闇の荒野を駆け抜ける。ここで『現在の体力点は10点以上あるか?』だと?・・・それは大丈夫! 何とか俺らはあの車に捕捉される前に、ダッジ・インターセプターを停めていた場所までたどり着いた。拡声器を通じて夜空に怒声が響いてくる。 カー・ギャング「止まれ!アニマル様からは誰も逃げられんぞ!!」 腐ったアヒルのようなダミ声は何度も繰り返され、徐々に近づいてくる。確実に俺らの跡を追跡できているようだ。 そして俺がダッジ・インターセプターに乗り込み、ハンドルを握った瞬間・・・ 追っ手の車が姿を現した! 【技術点9/10 体力点30/31 運点7/11】 【火力点10/10 装甲点28/31】 SAVE:158
by mccoy12345
| 2007-02-20 22:30
| フリーウェイの戦士
|
ファン申請 |
||