by mccoy12345
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【技術点11/11 体力点10/16 運点10/10】
宝箱の中身は、金貨が約1,000枚、ダイヤモンドやルビー、真珠などの宝石、数々の宝飾品・・・。総計資産はざっと金貨数千枚くらいか。 ようもこんなに溜め込んだもんだぜ。全部、俺が使っちゃるけんのお! あはははははははははははははっ!(゜∀゜) 高笑いをひとしきり終えた俺は、宝箱が2重底になっていたのを見つける。下に隠されていたのは魔法使いの呪文書だ。なるほどザゴールめ、最後の戦いで奥に逃げようとしていたのは、こいつで魔力を充填しようとしていたんだな。 俺はぱらぱらと呪文書をめくるが、所詮戦士なので、トレーニングをしないとこれらの魔法の呪文は使えそうにない。・・・ん、まてよ、これは使えそうだ。この重たい宝箱をずるずる引きずって戻るのもメンドクサイし、いっちょ使ってみるか! 俺は<瞬間移動>の呪文を唱え、一気に財宝ごと火吹山の麓の村まで戻ってきた。ザゴールの弱点について、いろいろ役に立つ手がかりを与えてくれた村人達だ。金貨50枚くらいはおすそ分けしてやろう。 ・・・ ・・・ ・・・ !!! ところがテレポートで戻ってきたら、村は血みどろの惨状だった。100体くらいの怪物たちが焼き討ちをしていて、辛うじて生き残った善良な村人達が広場に駆り集められている!村は邪悪な軍勢が取り囲み、もう処刑3分前といった状況だ。 そんなとこに鴨がネギしょったように、俺が現れた。トゲだらけの立派な鎧に身を包んだ隊長クラスの男が「やあ戻ってきたか、君ならきっと成功すると思っていたよ!」とニヤリニヤリ笑いながら近づいてきた。 そうだこいつは・・・俺に・・・ 「魔法使いの宝は錠前の3つついた・・・」「当てはまるカギはダンジョンの様々な怪物が・・・」「魔法使いは大変な魔法の使い手だ・・・」「魔法の力は一組のカードから得ている・・・」などと、率先して魔法使いの情報をいろいろ教えてくれた親切な奴だったはずだ。 ただの農民が、何でそんなとこまで知っているのか不思議だったけど、そうか、そういうことか・・・いちばん効率的な方法だよな、それは。 村長は怯えながら俺に助けを求める。あいつは、最初はよく知らんよそ者だった。だが、あっという間に村人と打ち解け、いつの間に「前からいるような奴」になっていたと・・・そうか、それも何らかの魔法だな。 邪悪な指揮官は言う。これは取引だ、と。 (1)宝箱にある財宝を全てよこせ、そうしたら村人とお前を解放してやる。 (2)もしイヤなら、ここで村人とお前を全員ミナゴロシ。結局俺は財宝を手に入れる。 選択の余地ないじゃん(泣) 押し黙っていると・・・ 指揮官「頼むよブリッツ君、我々も、功労者を殺したくないのだ。」 と、今度はTEEN TITANSのスレイドのような慇懃無礼な口調で語りかけてきた。くやしいいぜええええ!だがこのとき、はっと俺は気づく。 そうか、このタイプの人間は、自分の策謀の華麗さに酔って詰めを見誤る奴だ。たぶん俺らの命は逃してくれるはずだ。(2)を選び、俺は泣く泣く宝箱の中身をぶちまけて渡した。悦に入って奴は哄笑する。 「ふ、ふは、ふはははははっ!この資金さえあれば強力な軍勢が作れるぞ!アランシアの半分は俺の領土だ!さあ、帰るぞ。我らのぎざ岩山に!」 指揮官がそう言うと、いろんな怪物が混成した軍勢は、よく訓練されているらしく整然と村から引き上げていった。指揮官は最後にこんな捨てゼリフを投げやがった。 「俺の名はバルサス・ダイア。ここから南、サラモニスのさらに南の、ぎざ岩山の要塞に居を構えている。ブリッツ、俺の臣下になりたければいつでも来い、歓迎するぞ!」 土埃を上げつつ軍勢は去っていった。あーあ(;´Д`) 虚無感でその場に座り込む俺。オロオロと村長が話しかける。 村長「すまんのう、わしらのために・・・せっかく集めた火吹山の財宝を・・・」 ブリッツ「なに、奴は目先の宝に目がくらんで、こいつは盗っていかなかった。」 俺はザックから1冊の本を取り出す。そう、バルサス・ダイアとかいう野郎は、俺の読みどおり詰めを誤った。俺が懐に持っていたザゴールの呪文書は取り上げなかったのだ。 「宝箱の財宝」って、奴は要求したもんね。だから俺もザックの中身はあげなかっただけさ。 (ノ´∀`*)アタマイイ? だけど今は、まずこいつを読める「善良な」魔法使いを見つけねえとな。そしてこの本に書いてある魔法をたっくさん覚えて、自分の力を蓄えるんだ。 あの気取ったバルサス・ダイアに、俺をハメやがったことを、後悔させてやるぜ!!! 【『バルサスの要塞』へ続く】
by mccoy12345
| 2006-01-16 00:21
| 火吹山の魔法使い
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