by mccoy12345
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【技術点11/11 体力点11/17 運点10/11】
トンネルは大きな樫材の扉で行き止まりだ。こんな豪勢なドアなのに、カギがかかっていないことにいささかビックリする。中に入ると・・・立派な装飾椅子の上に、1人のドワーフがぽつんと座っていた。奴は深みのある声で俺たちにこう言う。 ドワーフ「冒険者達よ、よくぞここまでやってこられたな。私はサカムビット公より、この迷宮の競技監督を任されている。私の務めは、いちばん有能な者だけに冒険を続行させることだ」 競技監督!( ゚Д゚) そうか、こいつがウンガワール・カッターネさんを奴隷にしてこき使ってた奴だな。背筋にぞくっと冷たいものが走る。こんな過酷な地下迷宮で仕事してんだ。おそらく相当にずる賢い奴だぞ・・・! 奴は「この部屋から出る秘密の出口は一つだけ。それも自分しか知らない。だから私に刃向かっても自滅するだけだ」と冷酷な声で言う。「さあ、どちらから先に“テスト”を受けるか、決めたまえ・・・」 俺とスロムはお互いを見つめる・・・。 せっかくイイカンジでやってきた相棒と、ここで別れなきゃならん、だとぉ?偉そうな奴の物言いにムカツク俺たち。スロムがヒソヒソ声でささやいた。「このドワーフを殺してしまおう。秘密の出口はその後で考えればいい」 だが、しかし・・・俺が気になることは・・・だ。さっきの突き当たりの壁に刺さっていた紙切れを思い出す。それには「競技監督に気をつけろ」と書いてあった。 たぶんこのドワーフは相当のワルだ。地下迷宮に長年暮らしていて、俺達のような荒くれ者の扱いなんざしっかり心得ているはず。ここで襲いかかっても「想定の範囲内」で逆襲されちまうだろうな。 ブリッツ「いや、時期が悪いぜ。今は。」 スロム「むう、ブリッツ・・・!」 ブリッツ「奴の不意を打つなら、いきなりここじゃマズイ。出し抜くのはここからの出口を見つけてからだ。チャンスを待とうじゃないか」 スロム「うむむむ・・・お前がそう言うなら・・・」 ブリッツ「競技監督さん、アンタの“テスト”とやら、チャレンジしてみようじゃないの!(`д´)」 俺はドワーフに向き直って言い放つ。奴はにやりと笑う。そして俺に「ついてこい」と命じる。やがて秘密の通路が開き、俺はスロムを置いてドワーフとその中に入った。スロムと別れる直前に親指を立ててにやりと笑う俺。スロムも「がんばれよ!」と俺を送り出してくれた。 そこは小さな円形の部屋だった。ドワーフは骨でできたサイコロを2個渡し、俺に振れと言う。コロコロ・・・6と2、二つ合わせた出目は「8」だ。 ドワーフはもう一度振れと言う。だが今度は、出目の合計が8より上か、8より小さいか、それともジャスト8か、予測しろという。 なるほどね、幸運度のテストってわけか・・・。2d6だろ・・・平均値は7だから・・・まあ、オーソドックスにいくか。俺は「8より小さい」と予測した。そして俺様はもう一度サイコロを振る(注;本文中では、実際にここで2d6を振るように指示しています)。 コロコロ・・・出目は1,1。見事に正解!しかもピンゾロだ!ドワーフは俺をジロッと見る。イカサマじゃないよ。単なる偶然だお・・・いや、マジでマジで(・∀・) ドワーフ「まあいい。予想が当たっておめでとう。テストの第二段階に進め」 そう言うととドワーフは、籠に手を伸ばして俺の方に持ってくる。そして籠を軽く叩くと、ぽとっと、何かの生物が床に落ちた。コブラだ!その毒蛇は頭をするすると上げ、俺に対して攻撃の姿勢をとる。 ドワーフは「これは反射神経のテストだ」と冷徹に言う。俺はコブラの毒牙を避けて、素手で頭部の真下をつかまねばならない。 ブリッツ「おい競技監督さんよ、やっぱこいつ、毒持ってるよね・・・」 ドワーフ「うむ、技術点マイナスくらいじゃ利かないくらい、強烈な毒だ」 ずいぶん冷静に言ってくれんじゃん。はあ・・・(ため息) 俺は全身を緊張させて、この毒蛇の首筋をつかむ瞬間をうかがう。さあここで技術点チェックだ・・・ドキドキ・・・出目は・・・5と6で11!ギリギリ成功っ!あっぶねー!!!(*´Д`) きしゃーっ!と噛みついてきたコブラを、俺はカウンターで何とかつかまえた。ふいいいー!大きく息を吐く。そして捕まえたコブラを、自慢げにドワーフに見せた。どうだ! ところがドワーフはおもしろくも何ともなさそうに「コブラを籠に戻し、最後のテストの用意をしろ」と言うだけ。淡々とした口調に怒りすら感じる。てめえ、こっちは命削ってやってるのに、他人事かyo!ヽ(`Д´)ノ 俺はまたドワーフの後について別のところに向かわされる。移動途中、ちらっとスロムが見えた。あいつはあいつで、何か居心地悪そうに行ったり来たりしている。手を振ってみたが気づいてくれなかったみたいだ・・・。 着いたところは小さな円形闘技場のような部屋だ。周りにはバルコニーが走っていて、俺が入ってきた扉の反対側に不気味な木製の扉がある。見上げると、ドワーフはバルコニーにいて、俺に2枚の紙切れを投げ入れた。それぞれこう書かれている。 オソオサリ ウスノロミタ ドワーフは例によって穏やかな声で「それらの文字を並び替えると、二匹の生き物の名前になることがわかるだろう。どちらでも好きな方を選んで、私のこの闘技場で、死をかけて戦うのだ」と言ってきた。 さてさて、どっちと戦ったもんか・・・?「オソオサリ」か?「ウスノロミタ」か? 【技術点11/11 体力点11/17 運点10/11】 SAVE:40
by mccoy12345
| 2006-04-24 22:05
| 死のワナの地下迷宮
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