by mccoy12345
カテゴリ
甦る妖術使い ナイトメア キャッスル モンスター誕生 仮面の破壊者 ロボット コマンドゥ 迷宮探険競技 サムライの剣 深海の悪魔 電脳破壊作戦 サイボーグを倒せ 海賊船バンシー号 宇宙の連邦捜査官 恐怖の神殿 フリーウェイの戦士 宇宙の暗殺者 死神の首飾り 地獄の館 雪の魔女の洞窟 サソリ沼の迷路 トカゲ王の島 死のワナの地下迷宮 盗賊都市 さまよえる宇宙船 運命の森 バルサスの要塞 火吹山の魔法使い 親に戻る or 豪華版
以前の記事
2009年 09月 2009年 08月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
【技術点11/11 体力点16/16 運点11/11】
交易市シルバートンから平野や丘を越え、西へ10kmばかり歩く。すると俺は海岸線に出て、そこに突き出た醜い黒点のような建物群を見た。 ポート・ブラックサンドだ。 へーん、『盗賊都市』なんつってスゴンデいるけど、見たトコ普通の街じゃん・・・なんてたかをくくっていたら、風向きが変わり、俺の方に街からの風が吹く。・・・クンクン、おえっぷ。腐臭がする! 街に近づくに連れ、邪ないろんな物が明らかになってきた。棒杭に突き刺さった頭蓋骨、市壁から吊るされた鉄の檻の中で飢え死にしそうな罪人、至る所ではためいている黒い旗・・・ こ、こわくなんかないじょ!(`・ω・´) 正門に近づくと、背の高い衛兵が鉾で俺の行方を遮る。「招かれずにポート・ブラックサンドへ入ろうとするお前は何者だ?用向きを述べろ。さもなくば今来た道をとっとと帰れ!」 うお、さすがポート・ブラックサンド。こいつ、悪100%って感じだ。キャラ立ってます。ポンジュースばりの純度です。さあどうする、ここでの選択肢は3つ! (1)『ニコデマスのところへ連れて行って欲しいと頼むか?』 (2)『盗品を売りに来たと言うか?』 (3)『剣ですばやく相手に切りつけるか?』 ま、(1)は論外だな。そう簡単に冒険がクリアできるわけはないっちゅーの。(3)もいろいろ面倒なことになりそうなのでパス。というわけで俺は(2)を選び、卑屈なこそ泥を演じることにする。 ブリッツ「へっへっ、俺はちんけな悪党のコズル・イーヤッツと申しやす。シルバートンの宿屋で銀の杯をかっぱらってきましてね、どこで売ればいいか、教えてくれれば金貨1枚を進呈するでげすよ、旦那!」 衛兵「ほう・・・。なら、その銀の杯とやらをザックから出して俺に見せてみろ。そうしたら通してやろう」 うっ、そう来たか・・・だけどここでどもるような口下手なら、はなからこの街に入ることはあきらめた方がいい。俺は嘘に嘘を塗り固めていく。「いえいえ、杯には呪いがかかってましてね、魔術師にしか見せられないんです。どこかに魔術師はいないかなあ・・・?」どうだ、あわよくばニコデマスの居場所も聞き出そうとする作戦だ! 悪100%の衛兵もしょせん人の子。奴は「呪い」というフレーズにぎょっとした。だが、ここでひるんでは面目を失い、今後は他の奴にも舐められる。だから精一杯の強がりで俺にこう言い返してきた。「もっともらしい話だ。だが察するに、お前もこの市の連中と似たり寄ったりだろう。危険を覚悟なら入ってもかまわん。それとも金貨3枚で俺の忠告を聞く気はあるか?」 聞く耳持たず街に入ってもいいところなんだが・・・あまりにケチでも怪しまれるだけだ。 OK。ここが落としドコロだな。俺はへいこらしながら金貨3枚を奴に支払う。衛兵は兜の奥でほくほくしているだろう。明るい声でこう言った。 衛兵「この市を治めているのはアズール卿で、彼は悪辣な男だ」 いやあんた、自分が仕えているご主人をそんなストレートに断言せんでも・・・(笑) 衛兵「ポート・ブラックサンドのような無法者の巣窟を支配するには悪辣にならざるを得ない。そして彼はその最たる者だ。」 言いたい放題だねコイツ。( ´∀`) 衛兵「警告しておくがね、通行証がないのを見つかったら、君は死んだも同然だよ。俺が君の立場だったら、さっそく手に入れるよ」 そして衛兵は「行け」というようにぞんざいに手を振る。俺は「はいちょっとごめんなさいよ」と、吉本新喜劇ばりのヘコヘコ加減で門を通り抜けた。まったく衛兵からして、見事な腐敗ぶりだねこの街は。 さて、もらった情報をようっく考えると・・・通行証というのは、たぶん商人ギルドの売買許可証かなんかだな。アズール卿の手下でないともらえないし、手下でない奴はいつ殺されてもかまわないゴミ同然ってことか。それならどこかで買うか、それとも偽造するか、それとも手近な店を押し込み強盗するか・・・ Σ(゚д゚lll)ハッ!! いかんいかん街の雰囲気に煽られて、俺の脳味噌が邪悪化しているぞ。ネジを巻き直しておかなくちゃ。キリキリッ。 正門を抜けると、ごみごみと狭苦しい石畳の通りが何本か見える。古ぼけた建物は今にも崩れそうだ。 このストリートの名前だと商人がいそうだな。通行証がゲットできるかもしれない。よし、俺はとりあえず、北に伸びる「市場通り」を歩いてみることにした。 【技術点11/11 体力点16/16 運点11/11】 SAVE:116
by mccoy12345
| 2006-03-12 02:03
| 盗賊都市
|
ファン申請 |
||