by mccoy12345
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【技術点14/14 体力点24/24 運点13/14】
断言できる。俺は今までの人生の中で、もっとも奇妙な光景を目にしている・・・ そこにあったのは、ヤズトロモの塔並みに大きなずだ袋だ。それが逆さになっていて、口のところでボーリーが焚火をガンガンたき、デカ袋の中を熱い空気で満たしている。当然、デカ袋はふわふわ上っていこうとしているのだが、飛んで行ってしまわないようにスタブはじめ他のドワーフたちが、ロープにしがみついて押さえつけている。 ボーリー「これがわしの発明さ!熱気球と呼ぶんだ!!」 シャム「ね・ね・ね・・・・」 ブリッツ「 ね つ き き ゅ ー ????? 」 Σ(°Д°υ) スタブ「おうよ!これに吊るしたかごに入った人間を遠くまで運んでくれる。空に舞い上がって風に乗り、山を越えられるのさ!」 ブリッツ&シャム「ふえー・・・」(°Д°) へえ、こんなんで空を飛べるのか。そうかあ。 いやはや、ドワーフの技術力ってのは大したもんだ。まったく俺らは感心するだけだ。うん、朝からおもしろいもの見させてもらったよ。 さてと、俺らもあまりここに長逗留はできねえな。そろそろ馬に乗って旅を再開するか・・・ ボーリー「おいおい、どこへ行く気だ?」 ブリッツ「俺らも俺らで、そろそろ出発しなきゃ。御馳走ありがとよ!」 ボーリー「わしらはガーガンティスを見つけなければいけないんだろう?」 シャム「ああ、そうさ・・・ってボーリー、お前さん、今、“わしら”と言わなかったか?」 ボーリー(にやりと笑ってうなづく)「お前さんたちが乗ったらすぐに、空に出発するぞ!」 な ん で す っ て え ?(◎皿◎) 俺らもこれに乗り込めと!!?? 「いや、だってこれ、ありえねえだろ!ヽ(ヽ°ロ°)」 「試験飛行とかしたのかよ!(≧Д≦)」などと顔面蒼白で文句つける俺たち。ボーリーは俺らのそんな口ごたえに対して視線をそらしつつ「て・・・てすとなら・・・したもん!(´ε`*)」と、スヒースヒーと口笛を吹きつつバックれている。 呆気にとられて顔を見合わせる俺ら。 まじか? まじなのか? これに乗らないと・・・ スタブ「幻の怪獣ガーガンティスを手っとり早く探すには、この熱気球に乗るしかないぞ。地べたをはいずりまわって野垂れ死によりはましだろう?」 ボーリー「わしがしっかり操縦するわい。墜落なんかするもんか!」 確かに月岩山地での道中は苦労した。 そしてここから先、俺に許されている時間は無限ではない。 空に上がればモンスターに襲われる危険はないし、山があろうが川があろうが飛び越えてラクラク先に進める。そして鳥のように広い範囲を見渡せて、目指すべきガーガンティスのねぐらを効率よく見つけだすことができる。 そうだな。この熱気球は、ヤズトロモが言ってたように、俺らの旅を十分に助けてくれる・・・ ブリッツ「OK、ボーリー、よろしく頼むっ!」p(`・ω・´)q シャム「正気かよ!俺は嫌だぞ!狩人の誇りにかけて絶対反対だ!!」 ブリッツ「でもよう、ガーガンティスを狩りに行くんだろ?伝説の怪獣をよ」 シャム「うっ・・・」 ブリッツ「やっぱ、ふつーのやり方じゃ、だめなんじゃねえの??」 シャムは、俺と、ボーリーと、大きく膨らんだ熱気球を交互にきょろきょろ見て・・・ 「わかった!ブリッツ・ザ・チャンピオンに従おう!」と怒鳴り、「はあーー!」と、大きなため息をつくのだった! ようし!じゃあ出発だ!!ヽ(´▽`)ノ 覚悟を決めた俺とシャムは旅支度を整え、急いで熱気球に吊るされたかごの中に乗り込む。いっしょに乗り込んだボーリーが、下にいるドワーフたちに縄を離すよう命じた。 すると気球は滑らかに--うわあ、すげえ、本当に浮いてる浮いてる!--俺らを乗せて空へと舞い上がった!! 地面に残ったスタブが「ブリッツ、がんばれよ!」と、声の限り叫んでくる。あれっ?あんたはいっしょに来ねえのかよ!?(・⊿・) スタブ(肩をすくめて)「わしが乗ったら定員オーバーなんじゃ。なので残念だがついていけんわい。ラザックを成敗したら、またビールをおごってやる!」 ブリッツ「本当かい?楽しみにしてるぜ!」 スタブ「だから絶対生きて帰って来い!約束だ!幸運を祈る!」 ブリッツ「おう、任せとけ!」 スタブ「・・・たしかに幸運が必要だな」(←ぼそりとつぶやく) ブリッツ「 (・∀・`)ノシ 」(←そんなスタブのつぶやきなど聞こえていない) 高度はどんどん上がっていき、見る見るうちにストーンブリッジが小さくなっていく。もう自分の声が届かないくらいにお互いの距離が離れてから、同時に「ありゃ、いかん!」と、スタブと俺は唐突に気づいた。 スタブ「アンセリカのことを話しておらんじゃった!」 ブリッツ「アンセリカのことを聞くの忘れたよ!」 ま、いいか ┐(*´v`*)┌ 生き残って帰ってくれば、酒のつまみにいろいろ話を聞けるだろ。 ストーンブリッジの彼女の墓の中に、アンセリカ自身の実体が入っていないとしても、それはあまり今回の冒険の本筋とは関係なさそうだ。今、急いで聞くこともない・・・それに・・・ なかなかいいもんじゃないか。空の旅ってのも♪ 最初のうちは揺れが怖かったけど、美しい眺めと静けさが俺の心をくつろがせる。 「揺れてる、揺れてるぞおい!落ちるんじゃないのか!?」なんて、風が吹くたびにシャムは怯えて大騒ぎだけど、操縦士役のボーリーは暢気に「ききゅうーにのってーどこーまでもーいこおー♪」なんて調子っぱずれな歌を歌っている。その両極端な同行者2人の様子に、思わず俺は苦笑いだ。愉快な連中だぜマッタク! 魔法の石炭をガンガン燃やして袋の熱を維持させてから、風向きを確かめつつ、ボーリーが俺に尋ねてきた。 ボーリー「さて?あんたはどこに行きたいんだね?」 (1)クモの森か? (2)西の平地か? (3)青銅の平原か? うむ。ここで俺は、ガーガンティスに関する情報をわずかながら集めているのだ。 そいつは西の平地にある「ほえる通路」をねぐらにしているらしいのだ。 というわけで・・・(2)だ! ブリッツ「西の平原に向かって、全速前進!!」(・∀・) ボーリー「アイアイサー!よーそろー!!」( ̄ー ̄) シャム「うわあ!いきなりぐらりと来たぞ!落ちるのかこれ?落ちるのか!?」(⊃Д`) そんなこんなで、ぎゃあぎゃあ騒ぎながら、俺らの旅は続いていくのだっ!! 【技術点14/14 体力点24/24 運点13/14】 SAVE:135
by mccoy12345
| 2009-06-18 22:38
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