by mccoy12345
カテゴリ
甦る妖術使い ナイトメア キャッスル モンスター誕生 仮面の破壊者 ロボット コマンドゥ 迷宮探険競技 サムライの剣 深海の悪魔 電脳破壊作戦 サイボーグを倒せ 海賊船バンシー号 宇宙の連邦捜査官 恐怖の神殿 フリーウェイの戦士 宇宙の暗殺者 死神の首飾り 地獄の館 雪の魔女の洞窟 サソリ沼の迷路 トカゲ王の島 死のワナの地下迷宮 盗賊都市 さまよえる宇宙船 運命の森 バルサスの要塞 火吹山の魔法使い 親に戻る or 豪華版
以前の記事
2009年 09月 2009年 08月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14 意志力点10/10】
ニューバーグの寺院地区は、昔からある閑静な一画だ。 はるかな昔、この街の住人の祖先たちが北から移住したときに崇めていた神々を祭る寺院が点在している。だけど俺が目指しているオイデンの廃寺はマイナーな神様らしく、寺院地区の中でも離れたところにある。だから城に近づくようにして丘の小道をたどっていかねばならない。 なんだよここ・・・うら寂れたところだなあ・・・( ・д・) いつの間にか周りは荒廃した石造りの建物だらけだ。はるか昔に忘れ去られた神様らしく、最近は誰も拝みに来ていないんだろうな。やって来たのを少し後悔し始めたとき、小道は桁外れに巨大な建物の前で行き止まりになっていた。 目の前にある朽ちかけた寺院は丘の中腹の露岩の上に建てられており、やっぱりここも無人で放棄されているみたいだ。 俺はその中へと恐る恐る入ってみることにする。 こんちは、誰か居ませんかぁ??L(゜□゜L) 窓がない不気味な建造物だ。だけど何か見下ろされているような視線を感じる・・・ なんだ、ただの石像か。ホッ( ´∀`)ノ 俺を取り囲んでいるのは、いかめしい顔つきで武器を振りかざした歴代の王たちの彫像だった。 そして寺院の奥は洞穴に続いており、その洞穴の前に、しわだらけの老人が1人たたずんでいた。こいつは石像じゃなくて生きてるようだぞ(´・∀・`) 目を閉じてうつらうつら居眠りをしている。起こしても悪いから、気づかれないうちにそおっと前を通り過ぎよう。はいはい、ごめんなさいね・・・ そのとき、老人はカッと目を見開いた! ヒュー「わしの名はヒュー。オイデン神に仕える最後の僧侶じゃ」 ブリッツ「うわびっくりした!」∑(゜ロ゜ノ)ノ ヒュー「さあ急ぎなされ、お若いの。敵はすぐそこまで迫っておるぞ!」 ヒューと名乗った老僧は叩きつけるようにそう言うと、洞穴の中に入っていき、俺についてこいと無言で手招きする。 ええっと、なんだか無愛想だけど酒場の主人が紹介したとおり、こいつは味方なんだよな? 俺は彼の後ろについて、素直に洞穴へと入っていく。やがて洞穴は半球形の大広間にたどり着いた。広間の真ん中には石の床から真っ直ぐ伸び、白い枝を茂らせている木の幹がある。こんな日光もないところでどうして生えてんだ?不思議だ・・・( ・_・) ?? そして彼の指示に従い、そこにある低い椅子に俺が座ったとき、彼は話し始めた。 ヒュー「静かに聞け!」 ブリッツ(首をかしげる)「あんたの声、どこかで・・・」 ヒュー「わしがお前を東門の地下牢から助け出したのは。お前こそオイデン神の予言なされた、この街の悪に敢然と立ち向かう戦士と見込んでのことなのじゃ」 やっぱりそうか、ヒュー老師は、俺を城から助けてくれたささやき声の男だったのだ。 ブリッツ「そうだったのか、あんときは助かったぜ、ありがとう・・・」m(_ _)m ヒュー「もしお前が、わしが授かった啓示のとおりの者ならば・・・お前はこのニューバーグで、任務を助ける様々な宝を見出すことになる」 なるほど、たぶん冒険の終盤で絶対必要になる、トールダー男爵を救出するマストアイテムって奴だな。城に忍び込む前に、そいつを手に入れておけと。 で、そりゃいったい何だ? だが俺の問いかけに対し、ヒューはゆっくり首を横に振る。「オイデン神の助けを受ける前に、寺院に何らかを捧げるのだ!お前が選ばれたる者ならば、今すぐここでその証拠を見せるがよい」だってさ。 ふーん、俺がホントにこの街の危機を救う戦士なのかどうか、つまり最終確認をしたいわけか。でもよぉ・・・貢物を差し出せだぁ? 助けてくれたり物を巻き上げたり、忙しいこったなあ、おぉ!(°⊿°) その高慢さに一瞬カチンときたけど、まあ、城の地下牢で脱出を助けてもらった義理もあるしな。よっしゃわかった。これならどうだ! 俺はトールダーからもらった金の指輪を掲げてみせた。(ぴかあ!)するとヒュー老師のこわばった表情は一変し、隠しきれない喜びで両手を上げる! ヒュー「おお、オイデン神の語られたとおりじゃ!ついにこのニューバーグに真の英雄が現れたのだ!!」 信用してもらえたらしい!(^v^) 彼も「南の星亭」の酒場の主人と同じく、いい人なんだけど疑り深くなっているだけなんだ。たぶんそれほどまでに用心しないと、この街じゃ生きてけなくなったんだろうな。 ヒュー老師はさっそく貯蔵庫から俺に包みを差し出した。こいつは・・・食料だ!しかも3つもあるぞ!!(・∀・)(1つ消費すると体力点+4です)。いそいそと食料をザックに詰め込む俺。 そしてさらにヒュー老師は、俺に豪華な昼食をご馳走してくれた。見た目はボロボロだけど、ここの廃寺にはけっこうな食料が用意周到に溜め込まれていたらしいな。 もぐもぐ・・・うまぁい!ヽ(*⌒∇⌒*)ノ゛ ヒュー「わしは見た目よりはるかに年をとっておる。お前さんには信じられないかもしれないが、わしはこの寺院の建造に携わったから、この地にいかなる邪悪が封じ込められておるかも、よく知っておる・・・」 昼食をパクついている俺にかまわず、独り言のようにヒュー老師は、この街を脅かしている真の敵について、声を潜めて話し始めた。 ◎この街は南国人の蛮族を追い払った地に造られた。そうしたニューバーグの草創期に、我々が崇めるオイデン神と南方人が崇めるザカーズ神の宗教戦争があった。 ◎もっともこれは昔のことなので何の記録もない。残っているのは、今俺の目の前にいるヒュー老師が語り継ぐ口承伝だけだ。ヒューの話から推測すると、ザカーズというのは神様というよりも不浄な怪物みたいだな。クール大陸南方の呪われた地ザゴウラで混沌の中から産み出され、この一帯を支配していたらしい。 ◎結局、南方人は敗れ去り、南の地へ去っていった。崇められるものがいなくなったザカーズは、肉体を粉々に打ち砕かれ、魂は地中奥深く封じられた。ニューバーグの城塞は、その地下墓室を封じる目的で、その入口の真上に建てられたのだ。 パンをつかんでいた俺の手がぴたっと止まる。待てよ、トールダーはそのことを・・・ 「もちろん知らぬ。そんな昔の話など」ヒュー老師は重々しくうなづいた。 ◎トールダー男爵がザゴウラのろくでもない土地を巡察に出たとき、ヒュー老師は不安を覚えた。そして男爵が南方人の戦士を傭兵として引き連れて帰還したとき、ヒュー老師の不安は恐れに変わった。 ◎そして、その南方人どもを率いる主人がトールダー男爵ではないことに気づいたとき、ヒュー老師の恐れは現実のものとなり、いよいよこの街を蝕み始めた。 ◎南方人を操る真の主人は、ザカーズを崇める者であり、ニューバーグにかつて存在しないほどの邪悪で強大な魔力を有する魔法使いなのだ! ◎そして、ザカーズは・・・ ヒュー「ザカーズは再び活動を始めた。おそらく再び地上での姿を取り戻したに違いない」 ブリッツ「トールダーが連れてきた南方人、そしてその頭の魔法使いは、ザカーズに呼び寄せられて・・・」 ヒュー「地獄の辺境をさんざん彷徨った奴めが!今どんな形をして、またどんなことを企んでいるかなど、およそ見当もつかんわい!」 そうか、だいたいわかってきたぞ。 トールダーは解き放っちまったんだ。自分の城に眠る--恐怖--を。 【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14 意志力点10/10】 SAVE:100
by mccoy12345
| 2009-02-21 22:03
| ナイトメア キャッスル
|
ファン申請 |
||