by mccoy12345
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【技術点11/11 体力点18/18 運点11/12】
この鉱業惑星マリニには知的生命体が存在しているのは確実なので、私はありとあらゆる周波数で交信を試みる。しばらくすると返信があり、おちょぼ口と平たい鼻を持つ異星人がブリッジのスクリーンに映った。彼はマリニ鉱山出張所のクテイトと名乗る。 クテイト「ようこそマリニへ!諸君らはいいところに来た。ちょうど競技会開催期間の真っ最中でね、よかったら着陸して覗いていくといいよ!」 気さくな口調で話しかけてくるクテイト。彼らの言う競技会とは、マリナイト鉱石を採掘する鉱夫達のために催される娯楽とのことだ。郷に入っては郷に従え。ここで信頼関係を築ければブラックホール座標を教えてくれるかもしれない。または宇宙船推進燃料として最適なマリナイト鉱石を取引することもできそうだ。 私が訪問に同意すると、さっそく着陸の座標を教えてくれるクテイト。だが彼の送信機は旧型のようで、着陸座標の設定が電波混乱にあってしまった。223.473.85だったのか、それとも223.473.83だったのか、最後の彼の言葉を上手く聞き取れたか自信がない・・・。 とりあえず上陸班員を私の他に2名選ぶ。今回は荒くれ鉱夫と渡り合うことを想定して戦闘重視だ。マイヤー保安官とベルカ警備員がいいだろう。そしてうろ覚えではあるが、とりあえず223.473.83に座標を合わせてビーム着陸することになった。 惑星マリニに降り立った我々はほっとする。選んだ座標は正しかったらしい。異星人のクテイトが笑みを浮かべて我々を事務所に招きいれてくれた。 会談は終始友好的に進んで、私はトラベラー号の置かれている状況を話す。誰かこの星に、ラックホールの情報を教えてくれる者はいないだろうか? クテイト「ふーん、たぶんいるだろうがね、今は競技会の最中でみんな浮き立っていて・・・」 ここでクテイトの机の上のブザーが鳴った。クテイトは「あ、ちょっと失礼。闘技場に呼ばれたようだ」と言って、そそくさと中座してしまった。 ぽつんと取り残され、1時間ほど待たされる我々3名。「いささか非常識ですな!」とマイヤー保安官はご機嫌斜めだ。私は「まあ、彼らにとって重要なお祭りなんだろう・・・」と鷹揚に構えていた。娯楽の少ない宇宙鉱夫にとってみれば、異星人とのファーストコンタクトよりも外せないイベントなのかもしれない。 やがてドアが開き、1台の浮遊ロボットが入ってきた。我々の存在を感知すると、何やら指令中枢と交信している模様だ。そして「ツイテキナサイ、ピピッ!」と、この部屋から出るよう促す。 やれやれ、やっとクテイトとの会談再開か、と思って素直にロボットに従う我々3名。こいつが案内した部屋に入ると、また我々は放っておかれる・・・。 誰も来ない・・・。 さすがにこれはおかしい。母船に戻った方がいいのではないだろうか。そう思った我々はこの部屋から出ようとする。ところが!バリバリバリ!目に見えないエネルギーフィールドによって体が弾き飛ばされた。我々は知らぬ間に捕虜になっていたのだ。 ベルカ「だせー!うぉー!」 ホクト「(前にも同じシチュエーションがあったなあ、と思い出しながら)ベルカ、ここは体力を温存しておいた方がいい。」 ベルカ「ううぅ・・・」 マイヤー「私としたことがミスをしました!もっと早く罠だと感じ取っていれば!」 ホクト「まあ気にするなマイヤー。相手の出方を見よう。しかしどうも解せない。なぜ我々をこうして捕らえておく必要があるのだろう?」 その答えはあまり時間が経たずに導かれた。この施設の衛兵と監督官がやってきて、こう尋ねる。「競技会に出場するつもりか?」 いや我々はただこの惑星に立ち寄っただけで・・・と、喉まで出かかったが、ここで私は頭を働かせる。クテイトが我々を罠に嵌め、競技会に出場させようとしていたのは明らかだ。先ほどクテイトから「闘技場」という言葉が出たからには、荒くれ者の宇宙鉱夫が好む何らかの戦闘競技なのだろう。物珍しい異星人の戦い方を鑑賞して、新鮮な感動に浸りたい、そんなところか。 これに参加して勝利すれば、ある一定の名誉と尊敬を得る可能性はある(幸い、今回の上陸班員は戦闘に長けたマイヤーとベルカである)。だがぐずぐずと拒否し続ける臆病者ならば、我々に存在価値はない。そして現状、我々にここを脱出する手段がないとすれば、末路は容易に想像できる。良くて鉱山送り、悪くて原子分解処分だ。 とすれば・・・。私はマイヤーとベルカにウィンクする。これは地球独特のゼスチャーだ。異星人である衛兵と監督官にわかるはずはない。だいたい私を同じことを考えていて、さらに私の意図を察したマイヤーとベルカの表情が、ここでさっと変わった。そう、戦士の顔だ。臨戦態勢に入ったのだ。 なんと頼もしい部下だ。私はまるでスペースオペラの主人公になったように、自信たっぷりな気分を演じて答えることにする。 「ええそうです。我々をバトルフィールドに案内してもらいたい。」 【技術点11/11 体力点18/18 運点11/12】 SAVE:78
by mccoy12345
| 2006-03-02 23:05
| さまよえる宇宙船
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